津和野弥栄神社の鷺舞とは? わかりやすく解説

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津和野弥栄神社の鷺舞

名称: 津和野弥栄神社の鷺舞
ふりがな つわのやさかじんじゃのさぎまい
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 弥栄神社の鷺舞保存会
指定年月日 1994.12.13(平成6.12.13)
都道府県(列記): 島根県
市区町村(列記): 鹿足郡津和野町後田
代表都道府県 島根県
備考
解説文:  この鷺舞古く京都祇園会ぎおんえ】で演じられていたが、室町時代に、大内氏山口祇園会にこれを移し、さらにこれが津和野弥栄神社祭礼にも伝えられものといわれている。後にこれが一時中絶態となったが、江戸時代初期に、今度京都祇園会鷺舞直接移し伝え、それが今日まで継承されてきている。山口をはじめ他にも数か所同様の鷺舞伝承されているが、古来からの伝統的な姿が最もよく継承されているのはここ津和野のものであって昭和三十年頃京都祇園祭において、津和野のこの鷺舞逆に移入され再興されている。
 この鷺舞弥栄神社祭礼として神輿巡行供奉する。つまり、七月二十日古く旧暦六月七日)には本社から御旅所へ、二十七日(旧六月十四日)には御旅所から本社供奉し、その途中一一か所の定まった場所で舞ってきた。鷺舞行列次第は、裃姿の警固守られ一行が、棒振り二、雌一、雄一、羯鼓二、横笛二、小鼓二、締太鼓二、鉦二の順序二人ずつ並んで続く。本来はその後に小笠鉾一二本、大笠一本続いたのであるが、現在笠鉾頭屋【とうや】前に飾るのみで巡行には参加していない。は、雌雄とも白布単衣緋縮緬踏み込み白足袋草履で、背に檜板用いて作った白色羽根負い、頭にはの木の白紙張って作ったメートルほどの頭を頂く。芸態は、棒振り二名先頭に、中に雌雄、後に羯鼓二名並びその後に謡い手、囃子方座すと、まず囃子演奏一通り行われ次に地頭じがしら】の「の上に 降りたー」と発声するのを合図一斉に動き出す棒振り羯鼓それぞれ異な所作をするが、棒振りゆっくりと羯鼓外周大きくまわる。羯鼓位置動かず眼前上げ横歩きをするような所作上体屈し、また身体右から左へまわす。中央のは、互いに向かい合い要所羽根広げ円を描くようにまわり、雄が雌を背から抱くような所作をして終わりとなる。
 この鷺舞は、そこに歌われる、「【はし】の上【うえ】に降【お】りた【とり】は何【なにどり】 かささぎ】の かささぎ】の……」の歌詞は、京都祇園会のことを扱っている狂言の「煎物売【せんじものうり】」にも歌われており、また永享十年一四三八)の『看聞御記かんもんぎよき】』にも同趣意の歌の記載があるなど、古風な京都祇園会風流芸態を今によく留めているものであり、わが国芸能変遷を知る上で極めて重要な伝承である。
民俗芸能のほかの用語一覧
風流:  武雄の荒踊  毛馬内の盆踊  永井の大念仏剣舞  津和野弥栄神社の鷺舞  滝宮の念仏踊  無生野の大念仏  白石踊


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