江戸時代のロッジ設立とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 江戸時代のロッジ設立の意味・解説 

江戸時代のロッジ設立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 10:19 UTC 版)

日本のフリーメイソンリー」の記事における「江戸時代のロッジ設立」の解説

フリーメイソン最初に日本訪れたのは江戸幕府による鎖国政策時代であり、1779年長崎港出島オランダ商館商館長として駐在したオランダ東インド会社イサーク・ティチングが初訪日フリーメイソンであると考えられている。ティチングがフリーメイソンリー入会したのは1772年オランダ領東インドバタヴィア(インドネシアジャカルタ)でのことである。日本国内メイソンリーロッジ設立始まったのはそれよりさらに後になってからである。 江戸末期1853年開国開港)を日本迫ったマシュー・ペリーメイソンであったペリー1819年ニューヨークのホーランド・ロッジでメイソンリー加入したペリー日本遣わせミラード・フィルモア米大統領は、フリーメイソン集まり参加した記録はあるが、フリーメイソンではない。 1860年2月26日安政7年2月5日)、横浜攘夷派によってオランダ人船長W・デ・フォスと、商人N・デッケル暗殺された(オランダ人船長殺害事件)。外国人達は攘夷派への示威行動の意味もあり、できるだけ盛大に二人葬儀行おうとした。この時、殺され二人フリーメイソンであると言われており、外国人メイソン達は、儀式用正装であるエプロン着用葬儀臨んだ。これが日本におけるフリーメイソン最初の記録という(ただし、二人会員であった証拠は見つかっていない)。二人横浜外国人墓地埋葬され、その墓は現存している。 1864年元治元年)、イギリス居留民保護のため英国20(イースト・デヴォンシャー)歩兵連隊(後のランカシャー・フュージリアーズ)を香港から横浜に移動させた。同隊の軍隊ロッジスフィンクス」は、隊員のためのロッジであるが、在日イギリス人のためのロッジとしても機能し、また恒久的な民間ロッジ設立のための手助けをした。1865年1月、スフィンクス・ロッジは横浜在住フリーメイソンから家を借り、これをロッジとして日本初集会行った(現・港の見える丘公園内)。スフィンクス・ロッジは1866年慶応2年3月離日したが、歌手ジョン・レディ・ブラック横浜在住外国人によって、改め民間人のための「横浜ロッジ No.1092」設立申請され、慶応元年12月14日1866年1月30日)にイングランド・グランド・ロッジの承認を受け、6月26日、「横浜ロッジ」が恒久的な民間ロッジとして設けられた。このロッジは度々移転しているものの現存しており、日本国内最古現役ロッジといえる1869年には横浜2つめのロッジとして「オテントウサマロッジ No. 1263」が設立された。続いて登場したのが1870年明治3年発足ロッジ兵庫大阪神戸)である。第二次大戦前までに国内には8つロッジ設立されそのうち半分が、横浜におかれた。「東方の星(STAR IN THE EAST) No. 640」、「東洋印章ロッジ(Orient Mark Lodge) No. 304」「横浜支部(Yokohama Chapter)」と「オテントウサマロッジ No. 1263」の4つは、共同所有の形で山下町一等地集会所「メソニックホール(Masonic Hall)」を建設した幕末長崎滞在して薩摩藩などに武器売っていたとされるスコットランド系英国人商人トーマス・ブレーク・グラバーフリーメイソンだったとする主張もあるが、彼はフリーメイソンではない。彼の地元にあるスコットランド・アバディーン・ロッジとの関連記録からは何も発見されていない長崎スコットランド系ロッジがあるが、その創設グラバー活躍していた時代から20年も後の話であり、グラバー無関係である。グラバーフリーメイソンだという誤解広まったのは旧グラバー邸近くメイソン石柱があることを根拠にして空想広げたことによると思われるが、このメイソン石柱戦後になって長崎市観光目的別の場所から移築してきたものにすぎない。したがってグラバーメイスン」説には何ら根拠はない。またグラバー薩摩藩など討幕派の藩だけではなく幕府佐幕派の藩にも武器船舶売っていたと見られる

※この「江戸時代のロッジ設立」の解説は、「日本のフリーメイソンリー」の解説の一部です。
「江戸時代のロッジ設立」を含む「日本のフリーメイソンリー」の記事については、「日本のフリーメイソンリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「江戸時代のロッジ設立」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「江戸時代のロッジ設立」の関連用語

江戸時代のロッジ設立のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



江戸時代のロッジ設立のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本のフリーメイソンリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS