永久追放処分の解除へとは? わかりやすく解説

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永久追放処分の解除へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 15:05 UTC 版)

黒い霧事件 (日本プロ野球)」の記事における「永久追放処分の解除へ」の解説

池永永久追放処分受けてから、福岡市博多区繁華街東中洲で「ドーベル」というバー経営していた。その一方で西鉄ライオンズ関係者稲尾和久豊田泰光尾崎将司など)や池永親族池永出身校である下関市立下関商業高等学校OBなどは処分決定直後から処分解除求めて街頭で署名運動を展開。前述通り西鉄ライオンズ福岡野球球団譲渡した1972年末には中村長芳当時福岡野球社長太平洋クラブライオンズオーナー)や松園尚巳当時のヤクルトアトムズオーナー、長崎県出身)がオーナー会議池永への処分解除提案したが、佐伯勇当時近鉄バファローズオーナー)や正力亨当時読売ジャイアンツオーナー)が賛成した一方森薫当時阪急ブレーブスオーナー)や川勝傳当時南海ホークスオーナー)が強硬に反対し、意見調整付かないまま雲散霧消終わった1996年には、有志結成された「復権実行委員会」が下関大丸での『豪腕ふるさと帰る 池永正明展』開催期間中(1か月間)に187,787人の署名集めた1997年6月3日には、池永への処分解除求め嘆願書上記署名簿を日本野球機構および当時コミッショナーだった吉国一郎宛て提出。しかし、1998年吉国後任3月コミッショナー就いたばかりの川島廣守6月24日付で嘆願却下した。 これに対し、「復権実行委員会」のメンバー復権運動の趣旨賛同した有識者弁護士などは「豪腕池永正明氏の復権と名誉回復心から願う人々の会(通称池永復権会』)」を新たに設立嘆願書提出後から小説執筆前提池永との交流始めた笹倉明直木賞作家)が代表に就任するとともに赤瀬川隼藤本義一難波利三阿部牧郎伊集院静若一光司赤江瀑古川薫軒上泊いずれも作家)が相談役引き受けた。さらに池永との付き合い長い小野ヤスシ中野浩一をはじめ、ライオンズOB以外のスポーツ関係者大橋巨泉なべおさみ芸能人からも多数賛同会員現れた。 「池永復権会」では当初、「池永永久追放は『疑わしき罰する』という姿勢の下に為された灰色有罪』の処分でしかなく、コミッショナー裁定でこの処分続けることは人権問題に当たる」という認識の下に、講演活動展開しながら日本弁護士連合会人権委員会への提訴計画していた。しかし、当の池永復帰運動消極的な姿勢示し始めたため、途中からは弁護士による月1回ペースの「勉強会」に衣替えした。その一方で途中から「池永復権会」の相談役加わった楢崎欣弥当時民主党衆議院議員)は超党派国会議員による懇談会設立尽力している。 復権運動の風向き変わったのは、プロ野球マスターズリーグ2001年池永選手登録認めてからである。池永同年稲尾監督務めていた福岡ドンタクズ入団12月25日福岡ドームでの対名古屋80D'sers戦に先発初登板を果たすと、3回無安打・無失点抑えて交代したちなみに試合後のインタビュー池永は、「(永久追放処分について)もう許していただきたい」という旨のコメント残している。 「池永復権会」は2002年川島による前述処分嘆願却下対す反論書を添えて日本野球機構参加する12球団オーナーおよびコミッショナー事務局嘆願書提出請願自体事務局から却下されたものの、2005年3月1日コミッショナー実行委員会および同年3月16日オーナー会議で、不正行為とその処分について定めたプロ野球協約177条の改正提案承認処分対象者からの申請による球界復帰への道開かれた永久追放者は処分発効から15年、また無期限出場停止に対して5年経過した選手について本人からの申請あり、か善行保持して改悛の情顕著な者とコミッショナー判断した場合球界復帰認める — 日本プロ野球協約 改正177条第2項本項追加上記協約改正受けて池永球界への復帰申請2005年4月25日復権果たした2007年に「ドーベル」を閉店すると、2011年まで山口県社会人野球クラブチーム山口きららマウンドG」(現:山口防府ベースボールクラブ)の監督歴任2008年からプロ野球マスターズリーグ活動休止2010年)までは福岡ドンタクズ監督務めていた。

※この「永久追放処分の解除へ」の解説は、「黒い霧事件 (日本プロ野球)」の解説の一部です。
「永久追放処分の解除へ」を含む「黒い霧事件 (日本プロ野球)」の記事については、「黒い霧事件 (日本プロ野球)」の概要を参照ください。

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