桂とその周辺
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辰木 桂(たつき かつら) 本作の主人公。2月8日生まれ。神戸の大学の文学部美術科課程に通う大学生。もともと東京出身だが、大学入学前に家族で神戸に引っ越してきた。長田区に住む。美術科進学を決めたのは、高校時代に出会った日和洋次の作品「月を見ている猫」に影響を受けてのことで、神戸に来てからは日和のアトリエ兼ショップを訪ね、以来、親交を結ぶ。優しい性格で、涙もろく夢を語る人には弱い。また、普段から大人しく、周りに押されるままに行動するエピソードも多い。ボーイッシュな体型を気にしてか、あまりスカートをはかない。高校時代はロングヘアだったが、大学進学後はショートヘアにしている。本とビートルズなど古めの洋楽が好き。携帯電話は持っていない。大学入学は第8話の和歌子と林浩のエピソードからは1996年4月、第5話の明石海峡大橋が開通した1998年4月には2回生になっている。大学卒業後、伊川谷カンパニーというミニコミ誌の出版などを手がける会社に就職の予定。またその傍らで幼時以来となる生け花を始める。 金城 和歌子(かなぎ わかこ) 桂にとって大学で最初の友人。神戸市中央区出身。英文科に通う。普段から泉海洋子と桂の三人で遊ぶことが多い。西灘高校時代に震災を直接体験し、その時林浩と出会う。その後大学で再会して付き合うようになり、第1話の時点ではひよどり台の仮設住宅にて、既に同棲している。林浩とは一旦関係が破綻しかけるも、めでたく婚約。やきもち焼きな性格でもあり、林浩が地元で女友達と再会している間はずっと落ち込んでいた。大学卒業後、輸入雑貨のショップに就職の予定。 泉海 洋子(いずみ ひろこ) 和歌子と共に普段から遊んでいる友人。英文科に通う。身長175cm、赤いベリーショートヘアと青い瞳のカラーコンタクトがトレードマーク(2回生~パリ留学時)。姫路出身で、実家は和菓子製造業。高校時代から、学生のかたわらモデルの仕事をしており、1回生で大学のミスキャンパスに選ばれた。海外での活躍を目指しており、そのためにパリに短期留学する。帰国後、大学卒業を先延ばしにしてミラノ留学を計画。さらなるモデル修行に励む。ペットにコリー犬を飼っており、名前をリップという。 林 浩(リン・ハオ) 金城和歌子の恋人。桂たちと同じ大学の大学院に通う(第1話では4回生だが、第11話で博士課程1年生に変更。第25話の震災時には既に大学院生)。社会人類学を専攻。震災ボランティアを経験し、その時和歌子と出会う。 香港生まれ、高知育ちの中国系日本人2世。両親は帰化している。実家はパチンコ屋。語学に堪能で日・中・英・仏語を話す。 日和 洋次(ひなた ようじ) イラストレーター。元町高架下でアトリエ兼ショップ「FREEDOM」を経営している。若い頃に交通事故にあった後遺症のため足が不自由(車椅子に乗っている)で左目が義眼であるほか、24歳より腎臓疾患を抱え人工透析を受けていた。本人も余命が長くないことを自覚していたとはいえ、32歳の若さで心不全により急逝する。 桂が美術科への進学を決意したきっかけとなったのが日和の作品であったこと、死の直前に日和の身体が変調をきたす場面に居合わせながら対応しきれなかったことから、その死は桂にとって大きな衝撃となり、一時は心に大きな傷を負うものの、周囲との関わり合いの中で回復していく。 小西さん(こにしさん) 喫茶店「キネマ」のマスター。同性愛者であり、元オペラ歌手という経歴を持つとてもミステリアスな人。店名からか、店内では常に映画が上映している(TVのみ)。辰木の友人、和歌子に「桂の秘密のオジサマ」と称される。南米に恋人がいたが、周囲の反対により引き離される。店内改装を機に南米に行ったのは昔の恋人を一目見たかったからだと推測される。
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