日本の中での歴史とは? わかりやすく解説

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日本の中での歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 14:00 UTC 版)

「笛」の記事における「日本の中での歴史」の解説

奈良・平安時代において笛というと主に雅楽管楽器であり、現在の龍笛竜笛)、笙、篳篥高麗笛神楽笛のほか尺八、簫(しょう)なども用いられていた。このうち笙、篳篥は後に笛とは区別されるうになる神楽笛大和笛とも呼ばれることから、大陸から龍笛高麗笛伝来する以前日本に、すでに笛が存在していたと考えられる事実奈良県天理市星塚一号古墳古墳時代後期)から横笛思しき遺物出土している。ただし、これは奈良時代以降横笛形状とは異なる点も多い。 源氏物語にも種々の笛が登場するが、単に笛という場合龍笛竜笛)を指すことが多くそのほかは「さくはちのふえ」(尺八)、「さうのふえ」(笙)、「こまぶえ」(高麗笛)などのように限定している。物語中で笛の登場する場面数多くなかでも柏木遺品となった笛が夕霧の手を介しての手に渡るという形で、薫の出生の秘密関わる重要な小道具として扱われている。このように平安時代、笛は貴族男性にとって音楽教養基本とされた楽器であり、村上天皇や一天皇は笛の名手であったといわれるまた、平敦盛源義平まつわるはいずれも「青葉の笛」と呼ばれて伝えられている。 平安中期以降田楽は鼓や鉦を中心とするものであったが、絵巻物には笛も見られる田楽その他の芸能発展して室町時代にその形を整えた能においても、世阿弥の頃までには囃子中に笛が取り入れられていたようであるが、それが現在の能管と同じものかはわかっていない。ヨーロッパフルート1549年鹿児島到着したザビエルと共に日本入ったことがポルトガル側の資料残っている。 江戸時代盛んになった歌舞伎には主に能管篠笛用いられる庶民祭礼祭囃子)、神楽里神楽)、獅子舞には篠笛多く見られるが、龍笛能管用い地方もある。また、などの擬音を出すさまざまな笛も江戸時代登場し庶民玩具として人気となった1853年浦賀着いたペリー提督艦隊には楽隊含まれており、この後多く西洋楽器日本流入することになる。そしてクラリネットオーボエなど木管楽器総じて笛と呼び習わし金管楽器喇叭(らっぱ)と呼ばれるようになった

※この「日本の中での歴史」の解説は、「笛」の解説の一部です。
「日本の中での歴史」を含む「笛」の記事については、「笛」の概要を参照ください。

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