数々の伝承とは? わかりやすく解説

数々の伝承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 17:36 UTC 版)

楊貴妃」の記事における「数々の伝承」の解説

『楊太真外伝』などに、開元28年740年)に後宮入った時から天宝14載(755年)までの楊貴妃に関する多く伝承伝えられている。 『楊太真外伝』によると、楊一族隆盛横暴玄宗楊貴妃へのあまりの寵愛に、「女を生んでも悲しむな 男を生んでも喜ぶな」というはやり唄長安唄われ玄宗と共にたびたび教坊芸人たち音楽歌舞技芸、あるいは文人たちの詩会を見て楽しんでいた。ある日玄宗諸王唐王朝一族)を招いて宴を行ったところ、木蘭の花の様子玄宗不興感じていることを見て取り酔いながらも霓裳羽衣の曲の舞を踊って取りなし玄宗喜ばせたことがあった。 別の日、玄宗作曲行った演奏会では琵琶担当し、王や郡主王の娘)、楊貴妃姉妹はみな彼女を師とあおぎ、一曲作成するごとに多く贈り物なされた。この演奏会の時、謝阿蛮という妓女与えた粟玉腕輪高句麗から得た宝物であった。 磬(打楽器一種)の名手でもあり、梨園楽人ですらかなうものがなかった。彼女の琵琶ラサの壇で作られた蜀の地から献上されたもので、その絃は西方異国から献上され生糸でできていた。磬は藍田緑玉磨いたものでできており、飾り華やかさ当代並ぶものがないものであった。また彼女の紫玉の笛は、嫦娥からもらったのであるという伝説もあった。また「涼州」という歌を自分作曲し死後玄宗によって世に広められたと伝えている。 興慶宮沈香亭において、玄宗李白作詩させ李亀年に歌わせた「清平調詞」において、李白の詩に自分趙飛燕たとえた部分があった。このことを高力士指摘され侮辱思い李白官位授与妨げた。そのため玄宗趙飛燕話題避けた話や「そなたなら風に飛ばされない」とからかった説も伝えられ楊貴妃豊満であったのではという説の根拠となっている。なお、この話題出した時、楊貴妃が「霓裳羽衣舞えますのに」と不機嫌になったため、玄宗は「虹霓という名の屏風贈っている。 また有名なエピソードとして、楊貴妃レイシライチ茘枝)を好み嶺南から都長安まで早馬で運ばせたことも伝えられる玄宗毎年10月華清宮温泉宮)に赴き、その冬を過ごす時に楊貴妃が同じ輿に乗り端正住み蓮花湯という温泉入っていたことも知られる。 他に玄宗とともに二つ合わさった蜜柑食べて、その姿を絵に描かせた話や、嶺南から献上された白い鸚鵡に「雪衣女」という名をつけ、人の声を完全に使えたため「多心経」をおぼえさせたが、ある日つかまれ殺されたので埋めて鸚鵡塚と名付けた話がある。また、安禄山楊貴妃自身からも多く贈り物贈っている。 玄宗親王と碁を打っている時、玄宗負けそうになると、放して碁盤崩し玄宗喜ばれた。また、つけ髷で髪を飾り黄色の裙(長い裳)を好み龍脳香料一種)をつけていたため、遠くまでその香りがして、衣を通してその香り領巾に移るほどであったとも伝えられる天宝14載(755年6月、彼女の誕生日玄宗華清宮に赴き、長生殿において新曲演奏し、ちょうど南海からライチ届いたため「茘枝香」と名付けた。この時、随従臣下からの歓喜の声が山々響いた伝えられる二日酔い苦しんだ後、庭の花の露飲んで肺を潤した説話玄宗とともに牡丹花の香りを嗅いで酔い覚ました説話豊満な肉体であったため夏の暑い時に口に玉でできた入れて暑さ癒し説話がある。 また玄宗との酒のたけなわに、玄宗宦官を百余人楊貴妃宮女を百余人率いて後宮において両陣に分かれて戦争ごっこ行った。これを「風流陣」と呼んで敗者大きな牛角の杯で酒を飲み談笑したという説話残っており、これは後に画題にもなっている。 『開元天宝遺事』によると、楊貴妃は夏になるとよく汗をかき、臭いを放っていた。汗を溜めた肌は赤く見え拭うとその赤色が布に移ったという。 白居易の詩『新楽府』の一首「胡旋女」では、楊貴妃胡旋舞という西域から渡来した舞を舞っていたという描写がある。

※この「数々の伝承」の解説は、「楊貴妃」の解説の一部です。
「数々の伝承」を含む「楊貴妃」の記事については、「楊貴妃」の概要を参照ください。

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