打上げからイトカワへとは? わかりやすく解説

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打上げからイトカワへ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:00 UTC 版)

はやぶさ (探査機)」の記事における「打上げからイトカワへ」の解説

時刻はすべてJST2003年5月9日132925秒:内之浦宇宙空間観測所よりM-Vロケット5号機打ち上げ「はやぶさ」命名M-V5号機先端フェアリング除去され「はやぶさ」専用設計・製造されたキックモーターKM-V2によって軌道投入された。予定宇宙空間到達してM-Vロケットはやぶさ放出されると、最初自動太陽電池パドル展開され次にサンプラーホーン伸ばされた。はやぶさから電波によってビーコン届き軌道確認される同時に地球からの指令受けて順番搭載機器動作確認の手順が開始された。 5月27日イオンエンジンμ10」(IES) の動作試験開始された。高い電圧を使う動作試験は、放電事故避けるために高真空確保され打ち上げ後の約3週間過ぎてら行われた。 6月 - 7月IES動作試験継続された。週に1回程度推進止めて地球との間で距離や速度測定行い軌道決定した。7月末頃には各スラスタ運転条件がほぼ明らかとなり、A以外の残り3基を順番用いた加速計画にめどが立った9月この頃推進時間が1,000時間越えた。この時点地球から52,000km後方飛行中であった11月4日観測史最大規模X28の太陽フレア遭遇したフレア放射浴びた太陽光パネル回復不可能な劣化生じ今後発電出力低下する事態となった搭載メモリの「シングルイベントアップセット」と呼ばれる外部放射線起因する一過性のエラー起きたが、失われたコンピュータプログラム地球から再送信することで対応できたので、演算理に関して影響はほとんどなかった。太陽電池パネルによる発電量がIES推進力であるため、ソーラーセル劣化そのまま加速能力低下意味していた。この後時間を掛けて軌道計画再検討し結果イトカワ到着予定2005年6月から2005年9月へと3か月伸びイトカワからの出発2005年10月から2005年12月へと変更された。 2004年3月14日:2か月ほど先のEDVEGA実施備えてIES停止し1週間上かけ軌道決定作業入ったその後4月20日5月12日RCS使って軌道微調整行った5月19日イオンエンジン併用した地球スイングバイ (EDVEGA) に世界で初め成功した地球への最接近時の高度誤差1km以下という高い精度だった。一時的に地球の影に入った機体搭載したリチウムイオン蓄電池によって電源まかなわれた。 10月太陽光パネル発電出力低下に伴い地球との通信時間帯には稼働しているイオンエンジンの1基を停止させ電力通信機融通し通信終了後には電力イオンエンジン供給する運用行った12月9日イオンエンジン積算稼働時間2万時間突破した2005年2月18日遠日点(1.7天文単位)を通過イオンエンジン搭載した宇宙機としては世界で最も太陽から遠方到達した7月29日 - 30日8月8日 - 9日8月12日搭載されスタートラッカー(星姿勢計)により小惑星イトカワ」を捉え合計24写真撮影行った。これらの画像地上からの電波観測により精密な軌道決定行った7月31日リアクションホイール (RW)3基のうちx軸周り担当していた1基が故障して回転しなくなった。残る2基による姿勢維持機能切り替えて飛行した8月8月前半RW故障対応でしばらくIESによる加速中断していたのを補うために、8月後半IESの3基による全力加速継続的に行った8月28日イオンエンジンを切りイトカワへの接近備えた

※この「打上げからイトカワへ」の解説は、「はやぶさ (探査機)」の解説の一部です。
「打上げからイトカワへ」を含む「はやぶさ (探査機)」の記事については、「はやぶさ (探査機)」の概要を参照ください。

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