打上げと宇宙ステーションの再起動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 02:43 UTC 版)
「ソユーズ29号」の記事における「打上げと宇宙ステーションの再起動」の解説
ソユーズ29号は、サリュート6号を目指して1978年6月15日に打ち上げられた。ソユーズ26号の乗組員が宇宙滞在96日間という新記録を作った後、サリュート6号は3か月間、空であった。6月17日にドッキングに成功し、コワリョーノクとイワンチェンコフは宇宙ステーションを再起動した。ドッキングに失敗したソユーズ25号でもサリュート6号を訪れていたコワリョーノクは、同じ宇宙ステーションを2度訪れた初めての人物となった。 彼らはステーションの空気再生機と熱制御システムのスイッチを入れ、水リサイクルシステムを再起動してソユーズ26号が残していった水を再処理した。乗組員の無重力への順応と同時にサリュート6号の脱密閉化が行われ、これには約1週間を要した。6月19日、サリュート6号は368×338 kmの軌道に置かれた。ステーション内の気温は20℃で、気圧は750 mmHg (100 kPa)であった。このすぐ後、コワリョーノクとイワンチェンコフはエアロックのメンテナンスを行い、彼らが運んできた装置を取り付け、さらにKaskad配向システムの試験を行った。 6月24-26日には、高度制御システムのエンジンが点火しないように重力傾度安定方式で運用された。Splav-01火炉を用いたことで3日間、匂いが発生した。前の乗組員は中央の区画に火炉を設置していたため、真空で動かすことができた。当時、ステーションは一日中日光の当たる位置にあった。このようなことは、ステーションの軌道平面が太陽に面する年に2度発生する。
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