再処理とは? わかりやすく解説

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さい‐しょり【再処理】

読み方:さいしょり

核燃料再処理


再処理(reprocessing)


再処理


再処理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 02:59 UTC 版)

マヤーク核技術施設」の記事における「再処理」の解説

核兵器の製造原子力発電所での再利用には燃えた燃料集合体を再処理しなければならない1948年には燃料集合体から核兵器プルトニウムを得るための施設Bが稼動始めた1969年には施設DBがそれに代わり、これは1987年まで稼動した。核兵器使用するための冶金加工は、タツィシ集落近郊(マヤークと周辺衛星写真参照)に1949年建てられ施設Vの中で行われた1987年核兵器製造停止したものの、この施設は現在も稼動中である。その目的明らかにされていない。 平和利目的では、核燃料の再処理が1977年以降施設RT-1で行われている。現在はVVER-440高速炉BN-350およびBN-600などの商業用発電炉および海軍研究用原子炉からの使用済み核燃料を再処理している。再処理された核燃料物質RBMK原発用の核燃料MOX燃料製造用いられる。もともとは年間処理量410トン設計されたが、2004年には約150トンしか再処理されなかった。これは施設の老朽化だけでなく、法律により放射性廃棄物環境への放出規制厳しくなったためである。今日のマヤークでは、平和利用のための再処理は、放射性同位元素の製造に並ぶ主要業務になっている。 再処理過程生じ高レベル放射性廃棄物は、中間貯蔵された後に最終貯蔵のためガラス固化施設ガラス固化体加工される再処理工程生じ低レベル・中レベル放射性廃棄物は主にカラチャイ湖放流されている。

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再処理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 21:25 UTC 版)

再処理工場」の記事における「再処理」の解説

現在各国採用されている核燃料の再処理方法はピューレックス(PUREX)法と呼ばれるもので、大まかに言えば、酸に溶かした燃料棒からウランとプルトニウムリン酸トリブチル(TBP)にて抽出分離する方法である。 最初に使用済み燃料燃料棒の状態のまま細かく切断し6規定濃硝酸溶かす相)。酸に溶けない燃料被覆管ハル呼ばれる)と不溶残渣モリブデンテクネチウムルテニウムパラジウムジルコニウム等)を取りだした相の硝酸濃度を3規定調整し、ミキサー・セトラー (mixer-settler)型抽出やパルスカラム(pulse column)型抽出塔でドデカンリン酸トリブチル(TBP)30%を溶かした有機溶媒(油相)と混合接触させると、硝酸イオン対を生成したウラン及びプルトニウムTBP抽出され、油相に移動する次に油相を還元剤硫酸ヒドロキシルアミン等)を含む別の相と接触させると、プルトニウムだけが相に移動する燃料被覆管低レベル放射性廃棄物TRU廃棄物)として、不溶残渣各種放射性物質混合体である硝酸廃液は、蒸発缶等で濃縮した後、高レベル放射性廃棄物として処分される。 なお、プルトニウム容易に核兵器転用可能なため、それのみ保有することは核拡散防止条約禁止されている。そのためプルトニウムウラン混ぜた溶液作り、これをマイクロ波脱硝酸し混合酸化物MOXとして保管している。ウランについても流動床脱硝して酸化物回収ウラン)として保管している。

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