(参考)急行形に近似する車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:06 UTC 版)
「急行形車両」の記事における「(参考)急行形に近似する車両」の解説
「遜色急行#遜色急行として見解が分かれるもの」および「格下げ車両#(参考)格上げの事例」も参照 以下の車両は正式な意味で急行形に分類された車両ではないが、近似する車両としては以下のものがある。 ※ なお、車両の等級は登場時の等級制に従う。 旧型客車(10系以前の客車)10系以前の旧型客車には前述の通り、急行形や一般形に分類される車種を分けていないが、三等車についてはその多くがデッキ付きの2扉クロスシートで製作され、独立したトイレや洗面所も備える。実質普通列車用とされた戦災復旧車である70系と木造客車を鋼体化改造した60系の三等車、特急列車用とされた展望車とスハ44系を除いて長距離急行列車への使用を想定して設計されていたため、実質的な急行用車両であったが、そのほとんどが登場後しばらくは急行列車優先で運用され、後継車両の増備や置き換え、特急列車への格上げにつれて次第に普通列車にも運用されるようになっていたため、急行列車のみに専属で使用される車両はなく、特急形客車である20系登場以後はそれとの対比で国鉄の現場や鉄道ファンからは便宜上、一般形客車・在来形客車と呼称していたが、旧型客車が製作された時点での規程上では存在しない正式な呼称ではないため、急行形、一般形などといった車両区分の概念もなかった。 モハ42系電車・モハ52系電車・モハ51系電車戦前の料金不要の急行電車に使用された車両であるが、これらの車両は扉付近にロングシートを備えたセミクロスシートでデッキがなく、現在の近郊形車両に近いものであった。 80系電車元来は長距離普通列車用であったが、京阪神地区の急行電車にも投入された。また、10系客車と構造が類似し、同時期に製作された300番台はシートピッチを拡大し、座席番号票も備え、準急列車にも使用することを前提としていたが、デッキこそあるものの、10系とは異なり、二等車は固定クロスシートであり、三等車も扉付近にロングシートがあり、洗面所もないなど、必ずしも優等列車にふさわしい車内設備を持っていた車両ではなかった。なお、旧性能電車は新性能電車のように車両区分の概念はない。 キハ54形気動車 (527 - 529)分類上は一般形であるが、系列内の一部が急行用という位置づけで内装のみ急行仕様であり、急行「礼文」用として専用の車内設備とし転換クロスシートを備える。 キハ400・480形気動車一般形気動車であるキハ40系100番台を急行列車用に改造した車両。座席をリクライニングシートに交換、エンジンと変速機の交換、冷房装置の搭載など、従来の急行形車両を上回る設備に改造している。 キハ110形気動車0番台分類上は一般形であるが、系列内の一部が急行用という位置づけで内装のみ急行仕様であり、釜石線・山田線急行の置き換え用に製造され、回転リクライニングシートを備える。性能などは一般形気動車として製造された同系列(キハ110系)と同じであるが、国鉄時代の急行形車両より座席等の面では改善されている。 10系 モハ52系 キハ54形500番台 キハ400形 キハ110系0番台
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