幼少期と学生期とは? わかりやすく解説

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幼少期と学生期 (1822年–1842年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 09:34 UTC 版)

セザール・フランク」の記事における「幼少期と学生期 (1822年1842年)」の解説

フランクネーデルラント連合王国(現ベルギー1830年からワロン語ベルギーとなっていた)のリエージュ生まれた元来ドイツ系家系で、父のニコラ=ジョゼフ・フランク(Nicolas-Joseph)は銀行家ベルギー国境付近出身、母のマリーカテリーヌ=バルブ・フランク(Marie-Catherine-Barbe 旧姓フリンクス Frings)はアーヘン出身であったセザール幼い頃から絵画音楽才能示しており、父のニコラジョゼフ息子フランツ・リストジギスモント・タールベルクのような若き神童ピアニスト作曲家となって一家に富と名声もたらすことを夢見ていた。父によってリエージュ王立音楽院送られフランクソルフェージュピアノオルガン和声学をジョゼフ・ドーソワーニュ=メユールら他の下で学んだフランク演奏会デビュー1834年のことで、建国間もないベルギー王国国王レオポルド1世臨席していた。 1835年息子をより広い聴衆前に出す時が来たと決意したニコラジョゼフは、彼と弟のジョゼフ引き連れてパリへと赴き、彼らにアントニーン・レイハによる対位法の、またピエール・ジメルマンによるピアノ個人的なレッスンを受けさせた。レイハとジメルマンはパリ音楽院教授務めていた。10か月後にレイハこの世を去ると、ニコラジョゼフ2人の息子音楽院入学方策模索するようになったしかしながら音楽院国外学生受け入れていなかったため、ニコラジョゼフフランス国籍の取得向けて動くことになり、1837年には帰化認められた。この間ニコラジョゼフパリ息子らが単独で、もしくは2人同時に出演するような演奏会リサイタル企画したこうした場で彼らは主に当時流行音楽演奏しおおむね好評得ていた。 セザールジョゼフ1837年10月パリ音楽院入学果たしたセザールはジメルマンの下で引き続きピアノ修行を積むと同時に、エメ・ルボルン(Aimé Leborn)に作曲師事するようになった。彼は1838年初年度終わりピアノ1等賞を獲得し以降も高い水準演奏維持していった。一方で対位法成績そこまで目覚ましいものではなく1838年から1840年まで1年ごとに3等賞、2等賞、1等賞と順位伸ばしていった。フランクフランソワ・ブノワオルガン指導も受けるようになり、演奏即興演奏学んで1841年には2等賞を獲得した。その翌年には作曲ローマ大賞への出品目指しいたものの、理由不確かながら1842年4月22日音楽院を「自主退学してしまう。 父ニコラジョゼフフランク音楽院を去るよう命じたではないか考えられるフランク学問習得に励む傍ら、父の要請により個人的な音楽指導行い演奏会こなしていた。「それは彼にとっては辛い日々で(中略気性荒く執念深くさえあった彼の父の振る舞いにより、毎日楽になるようなことはなかった(略)」若いフランク時にヴァイオリン演奏する弟を伴って自作曲交えながら披露する演奏会最初こそ好意的に受け入れられたものの、次第ニコラジョゼフ商業的な息子売り出し方がパリ音楽雑誌批評家反感を買うようになったフランクピアニストとして技量認められていたが、この時点では公正に判断するならば彼の作曲家としての腕前未熟なのだった状況は、ニコラジョゼフRevue et Gazette musicale誌で首席評論家務めるアンリ・ブランシャール(Henri Blanchard)の間で確執生じたことでさらに悪化したブランシャールニコラジョゼフがひどく気取っていることを酷評し上の息子の「荘厳な」名前を嘲ったこうした敵意は「疑いなく個人的なものであったが、ニコラジョゼフベルギー帰国必要だ思わせるには十分だったようで、1842年に「有無言わせ命令」が下されたフランク音楽院を後にして父に付き従がわざるを得なかったのである

※この「幼少期と学生期 (1822年–1842年)」の解説は、「セザール・フランク」の解説の一部です。
「幼少期と学生期 (1822年–1842年)」を含む「セザール・フランク」の記事については、「セザール・フランク」の概要を参照ください。

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