小惑星ユリシーズの影響
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「エメリア共和国」の記事における「小惑星ユリシーズの影響」の解説
1999年に地球に落着し各地に大きな被害をもたらした小惑星「ユリシーズ」だが、アネア大陸の諸国はその落着の可能性の浮上が遅れたことから、ユージア大陸のストーンヘンジのような迎撃策をとることができずにいた。アネア大陸諸国では国際天文学連合(IAU)とストーンヘンジを擁するFCU(中央ユージア連合)に対する不満の声が高まりを見せ、大規模なデモに発展しつつあった。 この状況下において、旧王族であり、アウレリウス二世の末裔に当たるアルベルト・ローレンス卿はグレースメリア城の地下を始めとする各所に避難民収容用のシェルターを設置することを提案する。これをエメリア政府は全面的に支援し、保有する航空機や船舶を用いた人員輸送、人道的な国際機関などへの要員派遣を行うことを表明。各国もこれに倣い、国連加盟国だけで約160か所のシェルターが設置されることとなる。特に、グレースメリア市内には16ヶ所のシェルターが設置され、その収容規模は合計で約20万人に達する。この数字はオーシア連邦の首都、オーレッドに次ぐものとなっている。
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小惑星ユリシーズの影響
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「エルジア王国」の記事における「小惑星ユリシーズの影響」の解説
1999年、小惑星ユリシーズが地球に落着し、世界に甚大な被害を齎した。ユージア大陸は各国によって共同開発された隕石迎撃用レールガン施設・ストーンヘンジによってユリシーズの破片の落着を抑えることができたが、それでも迎撃しきれなかった多数の破片が落着し、世界で最もユリシーズの被害を被ることとなる。 エルジアもその例外ではなく、首都ファーバンティ付近に破片が落下して数万人が死亡した他、これを含めて大小10個の隕石が領内に落下し、ユージア大陸内に存在する国家の中でも特に大きな被害を受けた。『04』内ではウィスキー回廊のゴールドバーグ・クレーターと首都ファーバンティ沖合のレイカー・クレーターが登場し、その被害の大きさを物語っている。上記のように大きな被害を受けたにもかかわらず、大陸全体で数百万人といわれる被災難民の最大の受入れ先として期待された上、他の大陸諸国も難民問題をエルジアに押し付けることで解決を図ったため、結果的に難民はエルジア一国に押し付けられる形となってしまう。 2000年4月には20万人以上の難民が押し寄せ、限界を迎えたエルジア共和国外務省はビザ申請に制限を課すことを発表。しかし周辺諸国はこれを強く非難し、エルジア製品の不買運動を行った。エルジア政府は難民に対し他の国への移動を呼びかけ、国営の航空機やバスなどを使った輸送を試みたが、一部のNGOは「人道空輸計画」と称する無計画な難民輸送を続けた。エルジア政府はこれに対し、無責任を通り越して殺人行為だと非難したが、結果的にエルジアは難民を受け入れ続けざるをえなくなり、最終的に60万人以上という大量の難民が国境に押し寄せた。 この状況に対しエルジア政府は「難民問題を1つの国に押し付けるべきではない。この悲惨な避難生活を続ける人々を救うには、国際社会の援助が必要だ」とし、また当時のエルジア外務大臣であるフレデリック・アップダイクもGAZE誌の取材に対し、「エルジア国内にも大小合わせて10個の隕石が落下しており、特に首都ファーバンティ付近に落ちた隕石によって数万の国民が亡くなった。今の我が国は、柔らかい寝床と暖かい食事が用意された快適なシェルターなのではなく、大陸で最も被害を受けた苦難と混乱の土地であることを知ってほしい。(他の国は)平時にはエルジア製品の不買運動をしているのに、金がかかる国際問題となると一方的に我が国を頼る。100万人の避難民受入は到底無理な話であり、批判されるべきは小国のひがみ根性だ」 と答えた。また、難民キャンプを視察した国連のグッゲンハイム弁務官も「難民問題をひとつの国に押し付けるべきではなく、国際社会による救済が必要である」と語り、ユージア大陸の各国に受入枠の拡大と避難計画の前倒しの実行を要請したが受け入れられることはなく、結果的に多くの難民は限界に達したエルジア国境の劣悪な難民キャンプで病気や飢えに苦しんだ。
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