女人禁制とされている(されていた)芸能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 10:12 UTC 版)
「女人禁制」の記事における「女人禁制とされている(されていた)芸能」の解説
歌舞伎 - 子役は慣習的に初潮が来る前までの出演が認められている。また現状として、厳密な女人禁制とはなっていない。 「歌舞伎#歴史」、「女形#歌舞伎の女形」、および「女形#異性を演じる俳優」も参照 松竹による興行では、1993年に当時16歳であった松たか子(2代目松本白鸚の次女)が「文七元結」のお久役で歌舞伎座に出演し、2007年には森光子が新橋演舞場10月公演「錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘」で18代目中村勘三郎と共演している。2017年12月には寺島しのぶ(7代目尾上菊五郎の長女)が11代目市川海老蔵が企画する実験的な舞台である六本木歌舞伎「座頭市」に出演している。また2代目中村獅童がバーチャルアイドル初音ミクと共演している超歌舞伎には2019年の南座公演より藤間流(勘十郎派)の女性舞踊家が出演しており、超歌舞伎ファンがSNSの交流のなかで「花びら屋」という屋号をつけている。 1931年に松竹を脱退した4代目河原崎長十郎・3代目中村翫右衛門・中村亀松(のち鶴蔵)らが設立した前進座の歌舞伎演目には女性が出演しており、2016年5月の国立劇場での「番町皿屋敷」では今村文美がヒロイン役を演じた。 1983年には7代目尾上梅幸監修のもと、さとうしょう(劇作家・脚本家・演出家、大阪芸術大学短期大学部教授)が女性出演者のみで構成された劇団「女歌舞伎 尚」を旗揚げした。大歌舞伎から学び、女性が演じるためにアレンジされた演目を「美しすぎる時代劇」として上演を重ねている。素人歌舞伎では女性も舞台に立っており、女歌舞伎の団体も存在する。 歌舞伎役者(高弟・家族)が創始、また代々の家元を歌舞伎役者(家族)が務める日本舞踊の流派があり、日本舞踊家として活動する歌舞伎役者の娘もいる。二代目松本白鸚の長女と次女が松本流の名取であるほか、市川流では九代目市川團十郎の長女と次女が二世・三世家元を務めている。現在の総代の市川壽紅(十一代目市川團十郎の長女)は、歌舞伎の振付師としても活動している。また、新派の公演には歌舞伎俳優が客演することがあり、その縁で劇団新派には歌舞伎役者の娘(波乃久里子・春本由香など)や歌舞伎役者からの転向者(河合雪之丞、喜多村禄郎など)が在籍している。 能楽 - 能楽協会への女性能楽師の加入は1948年に認められた。日本能楽会への加入は2004年に認められた。なお、日本能楽会の構成員は重要無形文化財「能楽」の保持者として認定(総合認定)されている。
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