女人禁制とその緩和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:24 UTC 版)
もともと能を演じるのは男性のみに許されていた。能面の使われ方として現在能の男性役には面を用いない(直面(ひためん))が、女性役の場合は女面を使って女性に扮しているが、女性能楽師が演じる場合でも女面をつけていることからも、その名残が残っている。 1948年(昭和23年)に女性の能楽協会への加入が認められた。2004年(平成16年)に日本能楽会への加入が認められた。 なお、前述の国立能楽堂養成事業は女性にも門戸が開かれており、これまでの所、女性の研修生の成績は男性のそれに見劣りしないという意見もある。 しかし、能の謡や鼓の掛け声などは低音を響かすことが大事とされており、気合や声域などが異なるための困難や違和感も見受けられる。
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女人禁制とその緩和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 02:01 UTC 版)
江戸時代初期まで女性が参加していたことを示す資料が残っているが、江戸時代中期以降は女人禁制とされてきた。これは女人禁制を解いて女性が鉾に登った際に鉾が倒れて怪我人が出たり巡行不可能になったことが何度かあったためとされる。現在も、ほとんどの山鉾は巡行時の搭乗者や曳き手の女人禁制を守っている。宵山期間の鉾の拝観搭乗は女人禁制の解除が進み、現在は長刀鉾と放下鉾を除き女性も搭乗できる。また、女性の参加を希望する山鉾町(保存会)がいくつかあり、2001年(平成13年)に各山鉾町の判断で祇園祭山鉾連合会に届け出るという形で女性の参加を容認する方針が決まり、南観音山で2名・函谷鉾で3名の女性囃子方の巡行参加が認められた。 なお、女性のみによる祇園祭参加を目指して、1996年(平成8年)に「平成女鉾清音会(へいせいおんなぼこさやねかい)」が結成され、囃子方ばかりでなく自前の鉾を建造するなど、活発な活動を続けている。しかし「平成女鉾」の山鉾巡行への参加は、前例のない新規の鉾であることや、地元となる町内会・寄町がないことなど、大きな問題がまだあることから、実現は困難である。
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