大阪パラレルコンタクト
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「ぼくは航空管制官3」の記事における「大阪パラレルコンタクト」の解説
ぼくは航空管制官3 大阪パラレルコンタクト(-おおさかぱられるこんたくと)は、2008年10月24日に発売された大阪国際空港を舞台とした作品である。1998年にぼくは航空管制官シリーズが発売されてから、10周年となるのを記念して、10周年プレミアBOXも発売された。プレミアBOXには特典として、ぼく管クロニクルと題されたDVD-ROMが付属している。ぼく管クロニクルには、初代ぼく管の1ステージをプレイできるソフトや、スクリーンセーバーや壁紙などが収録されている。他にも、スタッフへのインタビューや歴代作品の資料、当時の広告、販促品などを閲覧することができる。ゲーム中における空港の周辺は、細部まで3Dモデルが作成されており、大阪高速鉄道大阪モノレール線の大阪空港駅や千里川原田進入灯橋付近、伊丹スカイパーク、スカイランドHARADAなど多くのスポットが再現されている。少し離れたところでは、関西国際空港や神戸空港、明石海峡大橋なども目にすることができる。 大阪国際空港は、大阪府と兵庫県にまたがる、関西圏で関西国際空港と並びトップクラスの発着回数を誇る国内線の基幹空港である。京阪神都市圏の中央に位置する陸上空港で、南北の空港ターミナルビル(北側がJAL用、南側がANA用)と2本の並行滑走路(14L/32R、14R/32L)を持つ。ゲームでは、同空港の名物ともいえる滑走路14R・14Lを使った運用も再現されている。タイトルにある『パラレル』は、本空港にある2本の並行滑走路を指すとも、過密空港である本空港において管制官とパイロットの交信が並行して行われることも指すともいわれる。2本ある滑走路のうち1本(14L/32R)は短く、大型機の離着陸ができない。大型機は滑走路14R/32Lを使用する。そのため、他の滑走路が2本ある空港で行える「2本の滑走路を離陸専用と着陸専用に分離する」という運用法が、本空港では使用できない。また、2本の滑走路間は間隔が狭く、2本の滑走路に対して2機同時に離陸、あるいは、2機同時に着陸といった運用ができない(実行するとニアミスとなる。ただし、片方の滑走路で離陸し、それと同時にもう片方の滑走路で着陸するといった運用は可能である)。片方の滑走路で離着陸の許可を与えるときは、もう片方の滑走路の動向にも注意を払う必要がある。加えて、空港ターミナルと滑走路14R/32Lの間には滑走路14L/32Rがあり、大型機は必ず滑走路14L/32Rを横断しなくてはならないという特徴もある。管制官に無断で滑走路を横断することはできないので、パイロットからの横断許可を求める交信がひっきりなしに行われる。もちろん、滑走路14L/32Rを横断させるときは、同滑走路で離着陸する航空機にも注意を払わねばならない。なお、本作より、滑走路に着陸した機体がどの誘導路に脱出するかを選択できるようになっており、複雑な地上交通の整理に有効利用できる。シナリオにおいては、交信が頻発することもあって、4Gamer.netによる論評では、ぼくは航空管制官3シリーズ中では難度が高いと評されている。現実の大阪国際空港の航空管制官も、このような本空港の特殊な事情には、苦労をしていたようである。 シナリオでは、複雑に滑走路・誘導路が配置された地上交通と、度重なる離陸ラッシュ・着陸ラッシュにより、管制は大わらわとなる。それに加えて、架空の航空会社のテクノエアが多数登場するのだが、このテクノエアがかなりの確率でトラブルを発生させる。機材故障などで立ち往生することになれば、その滑走路・誘導路は閉鎖となり、使用不可能となる。さらに、トラブルの報告・対応などによって、貴重な無線のチャンネルが長時間塞がれることになる。このような状況がゲーム全体を通じて発生し、特に中盤以降は、気の抜けないステージが続くことになる。最終ステージは『腕試しステージ』(テクノブレイン公式ホームページより)とされるほどの難度となっている。 なお、近畿地方一円がゲームの舞台となっており、関西国際空港に設置の進入・ターミナルレーダー管制が登場するが、他の関西三空港の関西国際空港や神戸空港の便は登場しない(のちに発表された#関空クロスオーバーでは、関西三空港の便がすべて登場し、これらの広域管制も重要なテーマとなっている)。 2010年6月21日に発表されたダウンロードコンテンツのぼくは航空管制官3 エクステンドシナリオ1を適用すると、過去にタイムスリップした大阪国際空港が再現される。追加シナリオでは、以下の機体等が登場する。 全日本空輸のモヒカンジェット - 1969年頃に採用されていたデザインである。ターミナルビル南側の全日空整備のハンガーに登場する。 日本エアシステム - 2004年4月1日、日本航空との合併により消滅した。 ボーイング747 - 2006年4月1日より、同空港への発着が制限されている。 日本航空の鶴丸ロゴ - 2008年に"The Arc of the Sun"のロゴへ変更となった。 2011年6月14日には、本体のダウンロード販売が開始されている。価格はパッケージ版と比べてやや安価に設定されている。 登場航空会社…JALグループ・ANAグループ 公式製品紹介
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