名前の由来と意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 03:27 UTC 版)
中世の終わり頃になってから、「ブロッケン」の名が広く用いられるようになった。それまでは、主としてこの地域への関心は鉱山にあったため、この地域は単純に森を意味する語「ハルツ」で呼ばれていた 。しかしながら、現在のブロッケン山の呼称に似た地名が最初に記録に登場するのは、『ザクセン世界年代記(英語版)』に「broke」という地名への言及が見られる、1176年にさかのぼる。初期の文献でブロッケン山に言及している例としては、他に1490年にシュトルベルク伯ハインリッヒ(英語版)が書いた手紙に「Brackenberg」の表記が見られる。その他、1401年に「Brockenberg」、1424年に「Brocberg」、1495年に「mons ruptus」(ラテン語) 、1511年に「Brogken」と「Brockin」、1531年に「Brogken」、1540年に「Brockenberg」、1589年に「Brackenberg」の表記例が見られる。サクソン人がドイツに住んでいた旧い時代に、北欧神話の神オーディンを描いた大きな似姿が、ブロッケン山で発見されたとされている。さらに、ブロッケン山の山頂部の岩石原においては、サクソン人によって動物や人間が最高神オーディンへの犠牲に捧げられていた。やがて、カール大帝の治世にキリスト教がこの地に広まった際に、洗礼の誓いの一部として、サクソン人はこの犠牲の習慣を放棄していった。 ブロッケン山の名前の由来に関してはいつくかの解釈がある。オスターヴィーク(英語版)市の記録(Stadtbuch)は、ブロッケンの地名が初めて見られたのは1495年の記述においてである。ラテン語でmons ruptusと書かれたその地名は、「壊れた丘」(broken hill)を意味する。1176年に『ザクセン世界年代記(英語版)』においてブロッケン山(broke)と時を同じくして登場した低地ドイツ語の地名brokenは、英語と同様「壊れた」(broken)を意味する。このような地名の意味は、一つの考え方としては小ブロッケン山(ドイツ語版)(Kleiner Brocken)と大ブロッケン山(Großer Brocken)という2つの山が1つの山塊の分裂によって形成された所以であるのかもしれない。他方では、山の大規模な侵食により現在の大きさにまで崩れてしまったことに由来する可能性もある。 しかし、ブロッケンの名前の語源は、山の形全体に由る可能性が高い。「ブロッケン」(brocken)はドイツ語では大きく形のない塊を指すことから、巨大さゆえにその名がついた可能性がある。また、「ブロック」(Block)という言葉が似た意味をもつため、これがブロッケンの別称である「ブロックスベルク」(Blocksberg)の語源となった可能性がある。しかし、「ブロックスベルク」 (Blocksberg) という名前の真の由来は、「塊」という意味での「ブロック」と理解すべきではなく、むしろドイツ語で魔術に用いられる「ブロック」(木片のようなもの)を指すのがふさわしい。 この他には、ブロッケンの名前が「ブルーフ」(Bruch)という別の語に由来するという説もある。これはドイツ北部の低地ドイツ語では、沼沢地や湿原を表す語であり、 BruochまたはBrokの綴りとなる。しかし、沼地が名前の由来であるかは疑わしい。他には、山頂や斜面に散在する岩石原に由来する可能性もある。しかしながら、そのような岩石原はハルツ山地の他の山にも見られるため、ブロッケンの由来が岩石原である可能性は低い。さらに、岩石原という用語が用いられた時代においてはブロッケン山地域は岩石原地帯としてほとんど知られていなかった。また他に、シュトルベルク伯ハインリッヒ(英語版)による1490年の手紙において、「ブラッケンベルク」(Brackenberg)という語が記されたことに基づくとの推測もある。しかしながら、この手紙にある「ブラッケン」が古くて使えなくなった木材のことを指す、という説には異論がある。
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名前の由来と意味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/06 09:49 UTC 版)
ヘブライ語で「恩寵」を意味する語に由来する名アンナと、ヘブライ語で「神は私の誓い」を意味する語に由来する名エリザベトの短縮形リーゼまたはルイゼが複合した名。
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