名前の由来と特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 19:44 UTC 版)
「クイーン・ヴィクトリア (客船)」の記事における「名前の由来と特徴」の解説
キュナード社が送り出した歴代の航路客船と対比すると、本船クイーン・ヴィクトリアは船体(英語)を重厚な鋼板で包んでいない。大西洋航路(英語)の高波対策として、船首部(英語)は全体より厚みのある鉄板を用いてあり、乾舷(英語)も高く確保した。かつて僚船QM2の建造にバース単位でおよそ30万アメリカドルと、同時代の客船の平均経費の2倍を費やしたキュナード社だが、投資額を考慮して本船はヴィスタ・クラスに格付けし、QE2のデザインを取り入れてマイナーな改変を施した。それでも2009年に本船の船長(英語)を務めたイアン・マクノートによると、伝統的な装飾を継承した航路客船らしさが魅力だという。 本船の公試運転は2007年8月下旬に地中海で始まり母港サザンプトンに回航されると、同年12月7日に命名式が行なわれた。キュナードの伝統に則り英王室の女性王族が客船に命名するため、ゴッド・マザー(名付け親)は皇太子妃コーンウォール公爵夫人カミラが勤めた。ところがシャンパンボトルが割れないというハプニングが起こり、直ちに投じた2本目のボトルは砕けて命名式は成功した とはいえ、船乗りの世界ではあまり縁起が良くないとされる出来事であった。2007年12月11日、北欧に向けて初のクルーズに出航した。
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