名前の由来と商標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:50 UTC 版)
「ゆかり (ふりかけ)」の記事における「名前の由来と商標」の解説
古今和歌集収録の短歌「紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る」(よみ人しらず)に由来する。この歌は「紫草が一輪咲いているという縁(ゆかり)だけで武蔵野のすべての草花を愛おしく感じる」という意味で、紫がゆかりあるものの象徴となった。そこで、赤紫色をしたこの製品を表すのにふさわしい名前として「ゆかり」が採用された。また顧客との縁を大切にするという意気込みも含まれている。 「ゆかり」という商品名は決まったものの、1960年(昭和35年)に中埜酢店(現・ミツカングループ)によって商標登録済みであることが判明した。幸いにも三島食品は中埜酢店と酢の取引があり、同社の厚意によって「ゆかり」の商標を使えることになった。その後、1999年(平成11年)にミツカングループから「ゆかり」の商標が三島食品に譲渡され、三島食品の登録商標となった。一部の国語辞典は「ゆかり」の語義について「梅干しを漬ける時に一緒に漬け込んだ紫蘇の葉を干して粉にしたもの」という解説文を付しているが、三島食品の登録商標は未だ有効であり、普通名称化した商標ではない。
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