名前の由来および安土桃山時代の伝来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 03:38 UTC 版)
「熊野三所権現長光」の記事における「名前の由来および安土桃山時代の伝来」の解説
熊野三所権現長光の名前の由来は、茎(なかご、柄に収まる手に持つ部分)に「熊野三所権現 長光」と銘が切られていることによる。本作の保存に関与している日本刀剣博物技術研究財団の解説によれば、元寇襲来の際に朝廷が元軍の撃退祈願の護摩焚きを行う時に使用するために作刀されたものであり、後に熊野大社へ奉納されたものとされている。後に熊野大社から熊野を拠点に活動していた豪族である九鬼氏の許へ渡ったものとされている。その後、九鬼氏は織田信長の重臣である滝川一益の仲介により信長の家臣に取り立てられたため、家臣取り立てに際して本作を献上したとしている。信長没後は豊臣秀吉の所蔵となり、更に上杉景勝が上洛の際に秀吉より拝領したとされる。なお、その際に、現在まで伝来している本作の天正上杉拵も造られたと推測される。
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