名前の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
姓(本姓) 親から引き継いで生まれたときにつき、戸籍上に記載される姓のこと。婚姻しても終生変わらないが、戸籍が夫婦いずれかに統合され、生まれた子供はその姓を継ぐ。「前王と同姓の者は次の王にはならない」という基準があり、それ以上の意味は無いとされる。 名(本名) 戸籍や仙籍簿に記載される正式な名。身分の高い人間の本名が呼ばれることはほとんど無い。昔気質の人を中心に目下から本名を呼ばれることを嫌がる人が多いが、特に気にしない人もいる。 氏 成人(数えで20歳)になったら自分で選んで付ける。そのため未成年は氏を持たない。親と子は同じ氏ではない。主に「氏+字」の組み合わせを名乗る。国氏 王と麒麟、及び、王の親族の特権で仙籍に入ったものが使う、国家固有の氏。国名と同じ音の漢字が当てられる。先代の王が禁忌を犯して斃れた後に次の王が登極した際に国氏が変わる事がある。 字 呼び名、通り名、通称。普通、字というときは本字のみを指すが、広義には小字や別字を含む。他人が勝手に呼び始めたものが通称になり、その方が通りが良くなって、それが本式の字になることも多い。字の付け方には意外と独創性が無いため、同じ字を持つ者や似通った字を持つ者が多い。本字 親や本人が日常その人間を呼ぶためにきちんと決めたただ一つの字を指す。氏を選んだ際に自分で付ける。 小字 子供の呼び名。 別字 字がすでにあるときに改めて別に付けられた字のこと。狭義には本字に準じてきちんと決められたものだけを指すが、広義には他人が勝手に呼び始めたあだ名や通称のようなものも含まれる。主人(特に王)から別字を与えられることがあり、これは本来は名誉なことである。 目上からは姓名、目下からは氏字で呼ばれるのが慣わしだが、蘭玉曰く、昔気質の人は今でも姓名と氏字を使い分けるそうだが、若い人には気にしない人が居り、最近は氏字を使わない人も出てきていると言う。事実、蘭玉のように字風の名前をつけられる子供もいる。
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