台湾平定宣言までとは? わかりやすく解説

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台湾平定宣言まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:58 UTC 版)

乙未戦争」の記事における「台湾平定宣言まで」の解説

1894年7月1日清朝日本開戦とともに台湾攻撃することを予防するために台湾警戒命じた。さらに7月24日福建水師総督の楊岐珍と、広東南澳鎮総兵劉永福台湾派遣し、楊を幇弁台湾防務に任じたその後人事異動いくつかあり、唐景崧台湾巡撫として台湾防衛あたった。また清朝台湾教師をしていた丘逢甲に義友軍組織させた。 11月日清戦争の敗戦濃厚になるころ日本台湾領有意図察知した張之洞弟子唐景崧は、清朝防衛線を維持目的とし、日本への割譲回避するために外国の介入を導くために台湾イギリスフランス貸し出すなど様々な案を練っていた。 1895年1月日本勝利確定的になると清はイギリスアメリカ仲介として、終戦条約打診した遼東半島台湾領有目指していた日本受け入れず戦争続いた3月下旬終戦交渉が行われるなか、澎湖日本軍制圧した3月30日日清休戦定約でも台湾休戦地域から外されていた。清朝内部では割譲反対派と、講和のためには必要だとする一派議論分かれていた。実際に交渉の談では清朝側は当初実際に占領され奉天一部澎湖はともかく、まったく兵の及んでいない台湾について全面拒否二度目部分的な割譲なら受け入れるという返答返した4月17日下関条約での日本への割譲が決まると、台湾士紳不平勢力清朝対し上奏し、また唐にたいして交渉し台湾在留することを求め4月23日三国干渉による遼東半島還付知り列強干渉による帰朝望み託した5月1日清朝は在仏の王之春に台湾割譲阻止狙った交渉フランス始めるように指示した5月3日こうした情勢をうけ李鴻章再度台湾割譲見直しについての再協議持ちかけたが、伊藤博文はそれを拒否し5月10日樺山資紀台湾総督軍務司令官任じた台湾文武官と商人たち張之洞腹案であった清朝内部留まり抵抗するという策を破棄し独立国として抵抗することを決め5月25日唐景崧総統劉永福大将軍とする台湾民主国建国宣言された。唐は清朝文武官に去就明かにさせたところ、他の多く官僚とともに楊とその配下の部隊帰国した。また劉永福台南本拠地移した一方で当時台湾状況には異論存在する1904年9月25日ニューヨークタイムス当時台湾状況を「清国諸外国無法者逃げ隠れる巣窟」「清朝は入殖後も事実上この土地放置し、その荒涼無法者天国放任状態に置いた」として治安悪かったことを伝えている。また台湾近海航行する諸外国船舶殺害略奪され海賊行為繰り返されたため、米国はじめとする諸外国清国苦情訴えていたことを紹介し、そのため清朝日本への台湾割譲喜んだろうとしている。 5月26日樺山資紀台湾民主国建国宣言の報をイギリス汽船から得ると、授受式を待たず基隆攻略することを決定した上陸付近に駐屯していた台湾民主国軍はほぼ無抵抗であったが、31日の三貂嶺で若干抵抗があった。 6月2日清側の割譲責任者であった李経芳割譲反対派暗殺されるのを恐れ上陸せず基隆沖で樺山との間に台湾接受の手続き行った。このとき、台湾授受公文草案にあった台湾民主国についての文言は、民主国認めることと同義であると樺山削除した6月4日日本政府各国領事館などに日本台湾領有したので台湾海峡間の交易は安全であると伝えた

※この「台湾平定宣言まで」の解説は、「乙未戦争」の解説の一部です。
「台湾平定宣言まで」を含む「乙未戦争」の記事については、「乙未戦争」の概要を参照ください。

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