原子力発電準備委員会での検討とイギリス炉の脱落とは? わかりやすく解説

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原子力発電準備委員会での検討とイギリス炉の脱落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 15:29 UTC 版)

東京電力初の原子炉に沸騰水型が採用された経緯」の記事における「原子力発電準備委員会での検討とイギリス炉の脱落」の解説

1964年10月朝日新聞記事によれば当時電力各社検討していた1973年度末を目標とした長期電源開発計画で、東京電力1号機についてのみ計画繰り入れており、その電気出力35kWとしていた。関電中電原子炉建設歩調合わせ、運開予定1970年であった。またこの頃になると、世界的に第2次原子力発電ブーム訪れていた。その嚆矢となったのは、1964年9月ジュネーブ開催され原子力和利国際会議で、GEWH両社による軽水炉大々的PRが行われ、原子力将来性に「明る見通し」が出された。このことが追い風となり、東京電力1号機検討本格化させる傍ら2号機設置について検討開始した。 また結局上述TAP研究ではBWR寄りではあったが、正式な決定公に出来レベルまでは進まずGEにするとしても、BWRのどのタイプかまでは上述田原描いた1962年9月常務会場面で明らかにされていないこの間事情後年関東電気事業東京電力』にて一段詳細に明らかにされている。 原子力発電準備委員会1965年5月中間答申提出しガス冷黒鉛減速型炉、改良型ガス冷却炉等のイギリス型炉とPWRBWR等のアメリカ型軽水炉比較し下記要旨結論した安全性優劣は無い 安全対策要する費用経済性比較する軽水炉優越している。 イギリス型は将来見通しが悪い イギリス型は運転性能制約条件が多い また、1965年7月には社外学識経験者参加得て耐震委員会設けた。 なお、田中直治郎はBWR選定した後の、1966年5月講演質疑にてこの件に触れている。質問者は1964年頃にはオールドベリー発電所en)が建設中であったが、東京電力イギリス型炉を不採用とした理由尋ねた田中次の要素挙げて回答している。 オールドベリーはコールダーホール改良型に過ぎない コールダーホール次に開発され改良型ガス冷却炉AGR)は燃料濃縮ウラン使用し、またイギリス内ではGEとの見積競争勝ち抜いて採用され実績はある しかし、AGR大容量炉の実績無く経済性GEの炉の方が高いという理由日本国内では不採用となっている。 他の新型炉で経済性乗るはっきりしたものは技術導入にて日本原子力発電建設することも考えられ私見としてはあの会社を活用しなければ損」である また、ユニット容量について1号機3545kW想定しノウハウ習得2号機以降建設に際して技術レベル向上、経験蓄積資することを加味して技術的信頼度経済性比較検討し1965年11月下記要旨最終答申提出した耐震設計建屋予定地の地盤第三紀層であり支持基盤として適当 発注に際して基本的な仕様となる見積依頼書BWRPWR検討し35kW上でこれに近く経済性の高い出力 先例を有すること

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