原作との設定の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 02:28 UTC 版)
テレビアニメ化にあたって原作から設定が変更され、その後に展開されたOVAと劇場版に引き継がれていったものも多い。 二人の超能力である千里眼(クレアボワイヤンス)の設定は描かれなかった(OVA『ノーランディアの謎』を除く)。二人のコスチュームが原作から変更されており、アニメ用に線が少なくされた。ケイは藍白で赤の縁取り、ユリは黄色で赤の縁取り、ブーツのデザインも個々で異なっている。耐熱ジェルの設定はない。通常任務とは別に破壊活動など荒事が伴う特殊任務時には、二人とも黒系のジャンプスーツを着用し飛行装置を有したバックパック装着、組み立て式のレーザーライフルやグレネードランチャーで武装する。 ユリのブラッディカードは、テレビアニメ版では削除され、描かれたのは劇場版『クラッシャージョウ』の劇中映画『ダーティペアの大冒険』、OVA『ノーランディアの謎』、OVA『謀略の005便』、OVA第6話『本気なの?! 海辺でどっきりウェディングパニック!』(使用したのはユリではなくマダム・バー)のみである。代替として上腕に巻きつけてある鞭を装備。通信機になるイヤリングは色違いの同型品を二人とも身に着けている。 原作のサポートキャラであるムギの活躍が激減しており、ほぼペットに近い扱いになっている。外見も触手の描写がなく、体色は黒から褐色へ変更され、体格も原作の挿絵に比べるとムッチリと太っており、一見すると熊のようである。触手が無い代わりに、前足(爪も)を器用に使う。自分の食事を電子レンジで温めたりしている。知能は高く、ラブリーエンゼルの修理やメンテナンスも出来る。人間の言葉を完全に理解しており、ダーティペアの二人の命令には忠実に従っている点は原作と変わらないが、時に間抜けな行動をしたり、脅えたりする感情豊かな点が付け加えられている。ムギがクァールであるかどうかはアニメ本編では明言されていない。なお、「あれでネコ科ってんだから先祖が知ったら嘆くだろうに」(ケイ)「遺伝子工学もとんだイタズラをするものね」(ユリ)というセリフがある。 テレビ版ではオリジナルキャラ、小型ロボットの「ナンモ」が登場している。球体に足をつけたような外見。ラブリーエンゼルを始め、宇宙船やその他の乗り物の操縦、コンピューターへのハッキングや解析、戦闘時には加勢するなど多くのサポートを担っている。コンピューターとの接続を行うアーム型の接続端子と汎用作業用のマジックハンド型のアームを内蔵。更にバーニアも装備しておりユリやケイと共に宇宙空間での行動も可能である。機密保持のための自爆機能も有しており、万が一の時には自爆させることができる。脳にあたる記憶ディスクさえ無事に残っていれば、それまでの記憶を引き継いだ新たな「ナンモ」として再生が可能である。ナンモは第5話で一度自爆したが、2話先の第7話でラブリーエンゼル内で完成間近のナンモが出てくる。 専用宇宙船「ラブリーエンゼル」号のデザインが大きく異なる。原作では細長い砲弾状の垂直型宇宙船、アニメでは一部作品を除きスタートレックのエンタープライズ号を意識したデザイン、戦闘用の小型ポッドをコックピット部分に内蔵している。 WWWAの設定が、原作では現実のITUやWHOなど国連の専門機関同等のような準公共団体である(一般市民は旅券に相当する書類が各惑星への出入に際し必要だが、トラコンはIDカードを提示するだけでよい)のに対し、アニメでは利益企業となっている。2人の上司は原作のソラナカ部長からグーリィ主任に変更。WWWAでの認識コードはケイが234-K、ユリが234-Uである。 テレビ版のみ「ラブリーエンゼル」ではなく「ラブリーエンジェル」と劇中で発音されている。『ノーランディアの謎』と劇場版では台詞がないが、OVAシリーズ以降は「ラブリーエンゼル」と発音されている。
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