単線橋梁の架設とは? わかりやすく解説

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単線橋梁の架設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 15:41 UTC 版)

利根川橋梁 (東北本線)」の記事における「単線橋梁の架設」の解説

大宮 - 宇都宮間の工事利根川を境に2分して工事実施された。大宮から利根川までは1885年明治18年1月5日に、利根川から宇都宮までは同年2月2日それぞれ着工した工事迅速で、半年ほどした7月16日開通した。この時点では利根川橋梁建設工事には着手できていなかったため、大宮から来た旅客利根川の手前の栗橋下車し渡し船利用して利根川渡って対岸設けられ中田仮駅から列車に再乗車して宇都宮向かっていた(利根川連絡船)。 ここに架設されることになった利根川橋梁は、200フィート(約60.6メートル錬鉄ダブルワーレントラス3連、100フィート(約30.3メートルトラス9連からなり全長461.5メートル当時日本でもっとも長い鉄道橋となったトラス設計お雇い外国人チャールズ・ポーナルが担当した中山道幹線において、従来の2倍を超える径間を持つ200フィートトラス揖斐川長良川木曽川架設する計画となってポーナルが設計することになったもので、全長208フィート10インチ(約63.7メートル)、主構間隔16フィート2インチ(約4.9メートル)、重量は約200トンで、ポニーワーレンであった。この設計図面イギリス在住顧問技師トーマス・シャービントン審査受けて手直しの上で、イギリスのパテント・シャフト・アンド・アクスルトゥリーが製作した1886年明治19年1月到着した最初は、揖斐川橋梁架設され予定であったが、利根川橋梁工事優先することになって利根川送られ日本最初200フィートトラスとして架設されることになった。 この橋梁は、連絡船により暫定連絡開始された4か月後の1885年明治18年11月着工された。建設任されたのは、荒川橋梁などに引き続いて小川勝五郎であった小川勝五郎は、鳶職人親方をしていた人物で、多く人夫たちからも兄として慕われていた。新橋 - 横浜間の鉄道建設当たって六郷川橋梁建設任されお雇い外国人指導下に見事に完成させた。さらに関西において十三橋梁神崎川橋梁など架設実施して、「鉄橋小川」「鉄橋勝五郎」などと称されるようになったこうした功績により、小川鳶職人出身ながら正式に鉄道局雇として役人地位就けられた。そして長浜 - 敦賀鉄道の建設従事していた時に井上勝鉄道局長の直々の命によって当時日本最大利根川橋梁建設指名され、さらに小川の名が高まったという。 利根川橋梁は、煉瓦1924000本余、セメント2700余、石材11300切を費やして1886年明治19年6月17日開通し大宮から宇都宮までの直通列車運行されるようになった当時日本最大橋梁完成視察するために、明治天皇同年7月9日現地行幸した。明治天皇はこの日8時40分上野発のお召列車栗橋向かい10時30分到着し徒歩利根川橋梁渡り、さらに船で構造視察した。とても暑い日であり、午後からは船でを捕ったり川を泳いだりする様子の上から観覧したという。この際明治天皇は、の上から川に飛び込んで見せるものはいないかと発言し真っ先小川勝五郎飛び込んで見せ、さらにその配下鳶職たちが次々飛び込んで見せたため、天皇は大変喜んだ伝わっている。15時30栗橋発の列車帰還したこうした功績もあって小川は、以降鬼怒川箒川那珂川などの主要な橋梁加え東海道本線富士川橋なども任されることになった。またこの時の明治天皇行幸記念して東村青年団1931年昭和6年11月橋のたもとに「明治天皇行幸記念碑」を建立している。 日本鉄道1906年明治39年11月1日国有化され1909年明治42年10月12日国有鉄道線路名称制定されて、大宮 - 宇都宮間を含む線路東北本線命名された。これにより利根川橋梁東北本線橋梁となった

※この「単線橋梁の架設」の解説は、「利根川橋梁 (東北本線)」の解説の一部です。
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