単縦陣戦法とは? わかりやすく解説

単縦陣戦法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 04:45 UTC 版)

帆船時代の海戦戦術」の記事における「単縦陣戦法」の解説

17世紀前半舷側砲性能向上によって、その火力を他の艦に遮られることなく最大限発揮するために、艦隊は縦1列に並んで戦うべきであるという結論導き出された。 単縦陣戦法はイギリス海軍伝統的な戦法となった。特に1653年に「航海戦闘術」を書いたロバート・ブレイク将軍によるところが大きい。最初に文献残っているのは、やや早く1639年9月18日戦闘におけるオランダマールテン・トロンプ中将スペイン軍に対して取った戦法である。この戦法英蘭戦争では両軍とも用い、「戦闘術」として文書化された。これが17世紀と18世紀海戦では基本的な戦法となった。 単縦陣戦法で大事なことは船の1隻1隻が十分に強くなければならないことである。旧時代の乱戦の中では小さな船は同じよう大きさの船を探して戦うか、あるいは複数大きな船戦い挑むことができた。単縦陣戦法が採用される海軍戦列組める船とそうではない小さな船とを区別し始めた1660年代に単縦陣戦法が標準的な戦闘隊形として確立されると、商船軽武装軍艦会戦の中での位置付け無くなっていった。単縦陣戦法では、敵の戦列対応する艦がいかに強力であったとしても、それに独力で立ち向わねばならないそうした単縦陣戦法に対応して独力で戦う十分な戦力持った船として作られたのが戦列艦である。

※この「単縦陣戦法」の解説は、「帆船時代の海戦戦術」の解説の一部です。
「単縦陣戦法」を含む「帆船時代の海戦戦術」の記事については、「帆船時代の海戦戦術」の概要を参照ください。

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