初代 SF系(1997年 - 2002年)
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「スバル・フォレスター」の記事における「初代 SF系(1997年 - 2002年)」の解説
エクステリアデザインは、スバル共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC x SOLID”に基づき、SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現している。ボディフォルム自体は先代のイメージを色濃く引き継いでいるものの、Cシェイプのポジションランプを採用する等、随所に「スバルの新型車」であることをアピールしている。なお、ボディサイズは、全長が+30 mm、全幅が+20 mm、ホイールベースが+30 mmと、それぞれわずかに拡大。全高は先代と変わらず1,715 mmだが、ルーフレール装着車(「X-BREAK」は標準装備)は先代より5 mmだけ低い1,730 mmとなる。 メカニズム面では、5代目インプレッサで導入された「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」を採用し、操舵応答性と操縦安定性が飛躍的に向上した。また、パワートレーンが一新され、水平対向4気筒2.0 Lの「FB20」型に替わり、同2.5 Lの「FB25」型を新搭載した。燃料システムの直噴化をはじめ、約90%の部品で設計を見直したことで、燃費と実用域トルクの向上を実現している。最高出力/最大トルクは、それぞれ136 kW (184 PS)/239 N・m (24.4 kgf・m) を発生する。先代の主力エンジン「FB20」型と比較すると排気量アップも手伝い、最高出力/最大トルクともに27 kW(36 PS/44 N・m(4.4 kgf・m)向上した。また、ホイールのPCDが、先代型は100 mmだったが、新型では114.3 mmに拡大された。また、フォレスターでは初となるハイブリッドモデル「e-BOXER」が設定された(スバルはハイブリッドと呼称していない)。水平対向4気筒2.0 L直噴「FB20」型に、「MA1」型モーターを組み合わせ、電池にはリチウムイオン電池を採用、モーターがパワーアシストすることでガソリン車を上回る加速性能を発揮する設定としている。なお、初代から設定されていた2.0 L自然吸気エンジン、2.0 Lターボエンジンは、5代目では設定されていない。 トランスミッションは、全グレードが自動無段変速機「リニアトロニック」のみとなり、6MT車は廃止された。なお、マニュアルモードは6速から7速に進化している。駆動方式は、先代に引き続きアクティブトルクスプリットAWDを採用しているほか、滑りやすい路面等で、エンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールする「X-MODE」も、改良を加えた上で引き続き採用されている。ブレーキは、前後ともベンチレーテッドディスク式となった(先代型の自然吸気エンジングレードの後輪側はディスク式)。安全装備では、引き続き装備されるアイサイト(ver.3)の各機能に加え、アイサイト・ツーリングアシストが全車に標準装備された。これは、全車速追従機能付クルーズコントロールに加え、車線中央維持機能と先行車追従操舵機能で構成され、全車速域でハンドル、アクセル、ブレーキを自動制御して運転を支援するものであり、特に自動車専用道路での疲労を大幅に低減する機能である。また、SUBARU初となる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」(一部グレードはメーカーオプション設定)が採用された。これは、ドライバーが乗車するとインパネセンターバイザーに内蔵されたカメラがドライバーの顔(最大5人まで登録可能)を認識し、登録したドライバーごとのシートポジション、ドアミラー角度、ディスプレイの表示、空調設定を自動的に再現するほか、登録したドライバーごとの平均燃費を表示することが可能な「おもてなし機能」と、眠気や前方不注意を検知して警告し、安全運転を支援する「警報機能」を備えている。
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