初代 (SD3, 1984–1989)SD3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 20:47 UTC 版)
「ローバー・200」の記事における「初代 (SD3, 1984–1989)SD3」の解説
初代(コードネームのSD3と言及されることもある)はそれ以前のトライアンフ・アクレイムの後継車であり、ブリティッシュ・レイランド(BL)とホンダの協業による第2作目であった。この車は4ドア・サルーンのみで、サイズ的にはその中間の大きさであったが自社製のマエストロやモンテゴよりも上級の市場に向けて企画された。 本質的に200シリーズはイギリス製のホンダ・バラードであり、元々の設計は両社の協力により行われた。エンジンはホンダ・シビック派生の 'EV2' 71 PS (52 kW; 70 bhp) 1.3 L 12 バルブ エンジンかBL自社製の1.6 L Sシリーズ(S-Series)・エンジン(出力86 PS (63 kW; 85 bhp のキャブレター版か103 PS (76 kW; 102 bhp)のルーカス製EFI版)が搭載されていた。搭載されたエンジンによりRover 213又はRover 216というバッジが付けられた。 213はホンダ製の5速マニュアルトランスミッション(MT)かホンダ製の3速オートマチックトランスミッション(AT)を使用していた。興味深いことに同じBL製のSシリーズ・エンジンを搭載したマエストロやモンテゴとは異なり216もホンダ製の5速MTを採用していた。216にはドイツのZF製4速ATをオプションで搭載した車もあった。 「ホンダ」のバッジを着けたモデルはイギリス国内で生産された最初のホンダ車となった(200シリーズの先代モデルであるトライアンフ・アクレイムに相当するホンダ車はイギリス内では販売されなかった)。バラードのボディ、後に完成車はこれに相当するローバー車と共にロングブリッジ工場で生産されたが、バラードは完成後に品質管理のためにホンダの新しいスウィンドン工場(Swindon plant)へ運ばれた。 この車はBBCテレビ(BBC Television)の連続コメディドラマ『Keeping up Appearances』(1990–1995)内でRichardとHyacinth Bucket夫妻の自家用車として知られる。初期の頃はライトブルーの1987年の216Sであったが、後期になると1989年の216SE EFIモデル(同一の車に見えるように「216S」のバッジに付け替え、同一のナンバープレートを付けて)が使用された。 グレード(1989年7月時点): エンジン & トランスミッションSSEVanden PlasVitesse213 – 1.3 L 5速MT ✓ X X X 213 – 1.3 L 3速AT O ✓ X X 216 – 1.6 L 5速MT ✓ ✓ ✓ ✓ 216 – 1.6 L 4速AT X O O X X = 設定無し✓ = 設定有りO = オプション
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