初代 SB1/SG/SE/VB型(1972年 - 1979年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 04:10 UTC 版)
「ホンダ・シビック」の記事における「初代 SB1/SG/SE/VB型(1972年 - 1979年)」の解説
軽自動車のライフを拡大したようなデザインで、前後のオーバーハングを切り詰め、ホイールベースを長くして居住性を高めている。当初はイギリスのミニなどのように、独立したトランクを持つ2ドアショートファストバックに、1.2LのEB1型エンジンと4速MTを組み合わせた仕様のみだった。 デザインは岩倉信弥が手がけ、当時の流行とは一線を画すシンプルなものとなった。ちなみに本田宗一郎はこのデザインを「おんもろしていいね」と、ニコニコして誉めたという。 マスキー法などの厳しい排ガス規制や第4次中東戦争が原因で起こった1973年の第一次オイルショックを背景に、CVCCを搭載したシビックは世界的な大ヒット車となり、ホンダ・1300の大失敗で四輪撤退が囁かれていたホンダを立ち直らせた。日本では大型なトヨタ・クラウンや日産・スカイラインなどに乗っていたユーザーをシビックに乗り換えさせる現象を起こした。 初代「CIVIC CVCC」は、2000年に米国自動車技術者協会(SAE)AUTOMOTIVE ENGINEERING誌から『20世紀優秀技術車 70年代版』を受賞する。 1972年7月12日 発売。 1972年9月1日 3ドアハッチバックモデルと、9PS出力を向上させたEB2型エンジンを搭載する上級グレード「GL」(2ドア/3ドア)を発売。 1973年5月 「無段変速」のスターレンジを持つ2速半自動変速機「ホンダマチック」仕様車を設定。「GL」には日本車で初めてリアワイパーが装備された。 1973年12月13日 1.5LエンジンのEC型・ED型の搭載モデルを追加。ED型には排出ガス浄化技術であるCVCCが採用されている。同時にユーザーから要望の高かった4ドアセダン(ショートファストバック、ノッチレス)を新設定した(1.5Lエンジンのみ)。 1974年10月 スポーツモデルとして「1200RS」を追加。5速MTと76PSまで出力を向上したエンジンが組み合わせられる。"RS"は「ロードセーリング」の略と公称しているが、これはオイルショックや排気ガス問題などの社会的事情からスポーツモデルが認可されにくく、当時の運輸省を睨み回避したとの説がある。 「グラントゥーリズモ#日本における「GT」の解釈」も参照 1974年11月 5ドアのライトバンモデル「シビックバン」を追加 1975年8月20日 1.2LがCVCC仕様のEE型に置き換えられ、全車がCVCC搭載車種となる。合わせて「1200RS」の後継となる「1500RSL」が登場した。 1976年5月 4ドアセダンに1.2Lエンジン搭載車を追加。 1977年9月 4ドアセダンをハッチバック化した5ドアを追加。 1978年6月 EE型から1.3LのEJ型に置き換えられる。同時に4ドアセダンを廃止した。
※この「初代 SB1/SG/SE/VB型(1972年 - 1979年)」の解説は、「ホンダ・シビック」の解説の一部です。
「初代 SB1/SG/SE/VB型(1972年 - 1979年)」を含む「ホンダ・シビック」の記事については、「ホンダ・シビック」の概要を参照ください。
- 初代 SB1/SG/SE/VB型のページへのリンク