出自に関する論争とは? わかりやすく解説

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出自に関する論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:39 UTC 版)

北条早雲」の記事における「出自に関する論争」の解説

出自について長年明らかにならず、主なものに、伊豆韮山説、大和在原説、山城宇治説、伊勢素浪人説、京都伊勢氏説、備中伊勢氏説があった。 この内伊豆韮山説(宗瑞と北川殿はともに行長実子であるという説)と伊勢氏説(宗瑞と北川殿はともに行長養子であるという説)は江戸時代狭山藩北条家幕臣伊勢家それぞれ伝承してきたもので、両者食い違いがあることは古くから問題視されていた。例えば『寛政重修諸家譜』の編者林述斎は「北条家系図伊勢家系図比較すると、(京都の)伊勢貞親二男の新九郎が(伊豆韮山の)北条行長養子入ったものであろう」と述べ京都伊勢氏説を正しいとした大和在原説と山城宇治説は『北条五代記』に異説として紹介されたもので有力視はされなかった。伊勢説は『北条記』『相州兵乱記』に書かれており、宗瑞が信濃守小笠原定基宛てた書状で、小笠原家臣の関右馬允春光について「伊勢関氏自分同族名字我等一躰ニ候、伊勢国関與申所、依在国関與名乗候、根本従兄弟相分名字ニ候)」と書いていたことを根拠1901年藤岡継平は伊勢出身地方武士であるとする説を主張し田中義成海音寺潮五郎がこれを支持した。 これに対して渡辺世祐は『寛政重修諸家譜』などにある幕府政所執事京都伊勢氏出身で、伊勢貞親の弟貞の子であろうとする京都説を主張した一般に伊勢説が定着して伊勢素浪人」という像ができあがり一方研究者の間では京都説が有力視されていた。 備中説は『今川記』および『太閤記』書かれており、井原市法泉寺古文書調査した藤井駿が1956年に宗瑞を備中伊勢氏将軍足利義尚側近であった伊勢新九郎盛時」とする論文発表した1980年前後奥野高広今谷明小和田哲男史料調査結果として伊勢新九郎盛時」を後の北条早雲とする論文発表しその後有効な反論出ず、ほぼ定説化した江戸時代前期成立の『今川記』に戻った訳で「本卦返り」と呼ばれている。宗瑞は氏素性のない素浪人ではなく将軍直接仕え伊勢家出自であったことになる。

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出自に関する論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 00:14 UTC 版)

エアハルト・ミルヒ」の記事における「出自に関する論争」の解説

1933年ミルヒゲーリングにより航空省次官任命されたとき、ミルヒの母クララキリスト教改宗したユダヤ人アントン結婚して彼を産んだという噂が広まったミルヒはこれを否定しゲーリングもこの主張受け入れて関係する記録改竄したという。1946年ニュルンベルク裁判ミルヒ証人として出廷した際に作成され身上書でも、ミルヒ自分が母の婚外子であると主張している。 実際にミルヒニュルンベルク法定めるところの「ユダヤ人との混血」であるか否かは、現在も歴史研究対象となっている。元帥という最高位上ったミルヒはじめ、ドイツ軍多くユダヤ人がいたと主張しているのはアメリカの歴史ブライアン・マーク・リッグであるが、彼は1990年代行ったインタビュードイツ連邦アーカイブにある記録を基にこの説を唱えた。しかしリッグもミルヒ出生記録発見できたわけではない。おそらくそれはもはや存在していない可能性極めて高く、仮にミルヒ実際にユダヤ人だったとすれば、その記録抹消あるいは改竄したはずである。 「ミルヒユダヤ人との混血である」という噂は当時かなり広まっており、たとえば自身ユダヤ人である作家ヴィクトル・クレンペラー(de:Victor Klemperer)は、1936年10月18日日記次のように記している。 「それとマルタが、空軍ミルヒ将軍アーリア人の母とユダヤ人の父を持つという報せ持ってきた。彼自身は母はアーリア人との婚外交渉自分もうけた主張しているそうだ

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