冷戦下の左派の北朝鮮賛美と韓国批判、右派の韓国支援とは? わかりやすく解説

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冷戦下の左派の北朝鮮賛美と韓国批判、右派の韓国支援

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 13:04 UTC 版)

「嫌韓」記事における「冷戦下の左派の北朝鮮賛美と韓国批判、右派の韓国支援」の解説

戦後朝鮮半島に対して日本国内北朝鮮韓国建国後自由主義陣営支持する右派共産主義陣営支持する左派最多占めた関心3つ別れた55年体制下では韓国対す批判嫌悪発言は主に左翼革新陣営によって行われていた。北朝鮮金日成賛美独裁体制への民主化求めず、「韓国支配しているのは軍事独裁政権であり、日本米国支配層癒着し反政府運動を行う民衆情報機関KCIA)によって抑圧している」ととらえて韓国日本にのち民主化求めて韓国へ批判する活動行っていた。 この立場からの韓国批判象徴として広く影響与えたのが雑誌世界」に長期連載されT・K生池明観)「韓国からの通信」である。しかし、韓国政権あるいはそのKCIA対す批判北朝鮮擁護するためのものだとする意見多く存在する北朝鮮好意的な朝日新聞岩波書店などは、北朝鮮による日本人拉致問題人権蹂躙については目をつぶる一方で韓国対し批判的であった北朝鮮支持し当時日朝協会理事だった寺尾五郎1961年韓国の軍事クーデターの際に、大韓民国国軍腐敗した政権任せられなかったと発言したことについて「これほど笑い話は珍しい」「将軍たちは腐敗権化である」「南朝鮮でもっとも無能なもののひとつも軍である」と、アメリカ支配下にあって、なぜ安定できるのかと韓国非難した小田実朴正煕面会した印象を「見栄えのしない小男だった」と評した。この時点では「嫌韓」という言葉使われていなかった。和田春樹は、北朝鮮自主独立実現していると肯定的に評価し、それに対して韓国自主独立民族自立達成しておらず、かつ政治的自由労働運動もない」と批判した日本社会党は、当初南北対等態度を取ると説明しつつ、党内対立もあって1963年代表団派遣した北朝鮮との関係北朝鮮朝鮮総連支援日本共産党が主に担っていた。しかし、1960年代後半以降共産党北朝鮮疎遠になったため、代わって社会党北朝鮮朝鮮総連友好関係築きはじめた1970年代初頭には社会党成田知巳委員長北朝鮮訪問団を引き連れて金日成会見した朝鮮労働党日本共産党に代わって日本社会党友党と呼ぶようになって日本左派主流による北朝鮮朝鮮総連支援緊密化された。 1965年日韓基本条約締結以来日本朝鮮半島安全保障上の観点から、日本同様に米国同盟国であり、共産圏との防波堤である韓国親米軍事独裁政権同調し開発独裁事実上容認して支援続けてきた。自民党など保守派には「親韓派」と呼ばれる勢力大きな影響力をもっていた。 冷戦中世界基督教統一神霊協会(現:世界平和統一家庭連合)が反共主義強く掲げていたことで活動批判をせずに支持するなど共同歩調取っていた。岸信介福田赳夫など「親韓派ロビー」の影響力政界限らず日本右派勢力韓国軍政権とは緊密な関係を保っており、多額政府開発援助ODA円借款)も行われた産経新聞は、1960年代から70年代にかけて北朝鮮批判する一方日本左派から親米として批判されていた政権高く評価し韓国民からも「親韓派」として好意的に受け止められていた。 1982年いわゆる歴史教科書問題発生し日本政府は『「歴史教科書に関する宮澤喜一内閣官房長官談話』を発表文部省教科用図書検定基準中に近隣アジア諸国との間の近現代の歴史事象扱い国際理解国際協調見地から必要な配慮がされていること」という近隣諸国条項追加した。しかし、この時には右派韓国支援左派韓国批判姿勢など保革両翼の対韓認識大きく変えるには至らなかった。だが、後に韓国反共による北朝鮮批判よりも日本批判優先するようになって以降は、非左派による韓国批判いわゆる冷戦後嫌韓中心的テーマ一つとなる。

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