京阪8000系電車
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京阪8000系電車(けいはん8000けいでんしゃ)は、1989年(平成元年)に登場した京阪電気鉄道(京阪)の特急形車両で6代目特急専用車。愛称はエレガント・サルーン(ELEGANT SALOON)[注 1]。
注釈
- ^ 登場時のキャッチコピーは「エレガン都エクスプレス」。
- ^ 第2編成以降は新造時から手すりが取り付けられた。平日朝の淀屋橋行き特急が中書島駅への停車を開始したのは、8000系がほぼ出そろったタイミングであった。
- ^ 当時の広報誌で「5カ年計画として、すべての特急を8000系に置き換えていきます」と発表し、1991年末の駅掲示ポスター(自社広告)では「年末には2本に1本の特急が8000系となります」と宣伝されていた。
- ^ 詳細は「京阪3000系電車 (初代)#車体改修工事・固定編成化」を参照。
- ^ 2007年7月20日までに全車の更新を完了。
- ^ 実際の運用開始は6月28日から。
- ^ 併せて車内リニューアル、テレビ撤去も実施された。
- ^ 同時期に登場した7000系ではVVVFインバータ制御が採用された。
- ^ 関西圏の鉄道会社における採用は阪急電鉄に続く2例目である。
- ^ ただし、通勤(一般)車両においてはマスコンハンドルとブレーキ設定器を分離したツーハンドル式が引き続き採用されている。7200系以降の車両では、1980年代後半以降の関西の車両ではスタンダードとなっている横軸ツーハンドルを採用している。
- ^ 回生失効に備えるために少しだけ効かせてある。
- ^ 回生ブレーキの制動力が不足している時は空気ブレーキで補う。
- ^ 先頭車がブラウンとなる編成とピンクとなる編成があった。なお、当初は段織モケットであったが、後に順次段なしモケットに更新されていった。ただし、後述の墨色モケットに張り替えられるまで、初期車には肘掛け部を除き段織モケットが残っていた。
- ^ 発車・到着時刻などの案内のため、列車ごとにカセットテープを用意する必要がなくなった。
- ^ パンフレットには「車内広告は、一切なし。」の記述がある。
- ^ 7両編成時代は4号車、8両編成化後は5号車(出町柳方から5両目、淀屋橋方から4両目)。
- ^ 過渡期にはブラウン管テレビのまま地上デジタル放送用チューナーを取り付けた車両もあった。
- ^ 各座席の窓側にある。
- ^ ただし、区間によっては電波が遮られる地点も多かった。
- ^ 座席の大阪淀屋橋向きへの手動転換は可能。なお、テレビが視聴可能となるのは、始発駅午前9時発の列車からであった。
- ^ 旧自動放送ではこのことについても説明していた。
- ^ とくに淀屋橋行きの場合、テレビを視聴するには進行方向と逆に着席することになるため、テレビを視聴せずに前向きに座る乗客が多いからである。スイッチ付きのスピーカーは3000系でも採用されていた装備である。
- ^ 車端部のドアとテレビの間の3列。
- ^ 運転開始は6月30日から。
- ^ 試行的にダブルデッカー車内内装の簡易リニューアルを施工。3000系(2代)のプロモーションビデオに収録される。
- ^ 携帯電話(スマートフォン)やモバイル機器の普及に伴い、車内でのテレビ放送やカード式公衆電話の設置の必要性が薄れたため。
- ^ 特急車では1900系以来のセミクロスシート車となった。なお、リニューアルにより撤去された座席は伊賀鉄道200系(旧東急電鉄1000系)の2011年度分導入の車両に転用されている。
- ^ 2013年までは、先代特急専用車である初代3000系も共通で運用されていた
- ^ 編成が長い、先頭車両の貫通扉は増解結を考慮していない、管理・運用が編成単位。
出典
- ^ 「現行の塗色 - 京阪電鉄の新塗色と中之島線用3000系フォトギャラリー」 asahi.com(朝日新聞社)
- ^ “京阪8000系新塗装車,営業運転を開始”. 鉄道ファン. (2008年7月2日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ a b 『8000系車内電話機の利用を中止します』 K PRESS 3月号「くらしのなかの京阪」より。
- ^ a b 京阪特急が運転開始して60周年を迎えます! (PDF) 2010年8月23日 京阪電気鉄道 報道発表資料
- ^ “京阪8000系0番台の旧塗装車が運用終了”. 鉄道ファン. (2010年9月3日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ 京阪テレビカー引退へ 来春記念グッズなど販売 - 京都新聞 2012年7月13日(インターネットアーカイブ)
- ^ “京阪8000系のリニューアルが完了”. 鉄道ファン. (2012年11月17日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ “京阪8000系の一部が7両編成化される”. 鉄道ファン. (2016年9月25日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ “京阪8000系がすべてに7両編成に”. 鉄道ファン. (2017年2月26日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ “京阪,「プレミアムカー」のサービスを8月20日に開始”. 鉄道ファン. (2017年3月31日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ “京阪「プレミアムカー」の運転開始”. 鉄道ファン. (2017年8月21日) 2021年12月14日閲覧。
- ^ 京阪事故 車両構造に問題、被害女性が提訴 大阪地裁 - 毎日新聞(ニュースサイト)(毎日新聞社)、2017年11月6日、12時10分配信。
- ^ a b 「〜京阪特急新時代〜8000系特急用車両が、より豪華に、より機能的に、生まれ変わります」 (PDF) - 京阪電気鉄道 2009年3月24日
- ^ 「京阪グループ新世紀に向けたブランドコンセプトに基づき京阪線車両のカラーデザインを一新します」 (PDF) - 京阪電気鉄道 2008年4月15日
- ^ a b c d 「京阪電気鉄道 現有車両車歴表」『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』第822巻、電気車研究会、2009年、286 - 289頁。
- ^ 開業100周年を迎え新しく生まれ変わった「8000系特急用車両」の一般営業運転を3月28日(日)から開始します! (PDF) - 京阪電気鉄道 2010年3月18日
- ^ 京阪特急の次代を拓く 2017(平成29)年、「(仮称)京阪特急プレミアムカー」を導入! (PDF) - 京阪電気鉄道 2015年9月30日
- ^ 座席指定の特急車両「プレミアムカー」のデザインが決定! (PDF) - 京阪電気鉄道 2016年9月1日
- ^ 清水祥史 『京阪電車』 JTBパブリッシング、2017年、145頁。
- ^ 安全報告書 (PDF) - 京阪電気鉄道 2020年
- ^ a b c ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2019』交通新聞社、2019年、136頁。
- ^ a b c ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2021』交通新聞社、2021年、142頁。
- ^ a b c 「大手私鉄車両ファイル 車両データバンク」『鉄道ファン』第628号、交友社、2013年、特別付録31頁。
- ^ a b c 「大手私鉄車両ファイル 車両データバンク」『鉄道ファン』第616号、交友社、2012年、特別付録31頁。
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