二代「ヨークタウン」とは? わかりやすく解説

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二代「ヨークタウン」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/24 17:25 UTC 版)

ジョゼフ・J・クラーク」の記事における「二代「ヨークタウン」」の解説

ミッドウェー海戦ののち、クラーク大佐昇進して9月24日護衛空母スワニー」 (USS Suwannee, CVE-27) の初代艦長となり、トーチ作戦はじめとする北アフリカ戦線活躍1943年4月4日からは先代艦名襲名したエセックス級航空母艦の「ヨークタウン」 (USS Yorktown, CV-10) 艦長となって4月15日ら行動を開始する。「ヨークタウン」をはじめとする新鋭空母慣熟訓練ののち、新編成空母任務部隊配属されていく。太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ大将アナポリス1905年組)は8月5日6日に、新鋭空母中心とする第5艦隊司令長官レイモンド・スプルーアンス中将アナポリス1907年組)、空母任務部隊司令官チャールズ・A・パウナル少将アナポリス1910年組)を充てることを公表。パウナルはニミッツから航空の「経験の深い」人物として評価されクラークの「ヨークタウン」を旗艦としたが、やがてクラークはパウナルのやり方噛み付くこととなった。 パウナルの空母任務部隊1943年9月初頭南鳥島攻撃皮切りに12月にいたるまでの間、ギルバート諸島ウェーク島およびクェゼリン環礁攻撃して一定の戦果挙げ、また空母任務部隊運用方法に関するノウハウ積み上げていったが、この間クラークはパウナルが採った行に対して不満しか抱かなかった。以下はその一例である。 南鳥島攻撃の際、対空砲火撃墜された機のクルー漂流しているとの報告受けたクラークは、パウナルにその救助進言するも、パウナルは一定の捜索終えると潜水艦捜索任務丸投げし、攻撃隊の収容全て終えて即座に南鳥島近海から離れた。 パウナルは操艦艦隊運動に口やかましく、また計画針路断固として修正させなかった。それがために事故起こしかけた艦があった。 パウナルは空母任務部隊指揮引き受けたことを後悔する発言繰り返したタラワ攻撃最終日、パウナルは自分戦死した際の覚書を、以前からの不文律があるにもかかわらず作成させた。 クェゼリン攻撃で、第一撃をかけて攻撃隊を収容し終わるや否や、パウナルは「部隊を敵の真っ只中とどめておくのは危険」とばかりにさっさと東方引き上げさせた。しかし、攻撃隊の報告ではロイ=ナムル島航空基地無傷日本機がいることを確認していた。 クラークは不満組の代表として一連の不満をパウナル自身スプルーアンス以外に対して片っ端から訴え出た具体的には、不満の届け先タワーズニミッツキング、そしてフランクリン・ルーズベルト大統領であったクェゼリン攻撃での事項に関してタワーズも不満を感じており、ニミッツにパウナルを更迭してはどうかと進言していた。やがてニミッツタワーズ太平洋艦隊参謀長ソック」チャールズ・マックモリス少将アナポリス1912年組)、そしてクラーク同期で、当時太平洋艦隊航空参謀シャーマンによる四者会談経てスプルーアンスウィリス・A・リー少将アナポリス1908年組)らの擁護論顧みられことなくパウナルの更迭と、後任にミッチャーを充てることが決定した。しかし、クラーク槍玉に挙げたパウナルの行為のうち、潜水艦によるパイロット救助任務以降作戦欠かせないものとなり、海軍の作戦もとよりアメリカ陸軍航空軍にも適用され例え日本本土空襲を行うB-29も、その恩恵あずかったそもそも、パウナルの後任ミッチャーが、この任務スタンダードにしていったそういったパウナルの功績無視され、パウナルは後方任務移って行った。パウナル更迭運動主導して航空玄人」ミッチャーを空母任務部隊司令官に就任させるきっかけ作ったクラーク1944年2月10日付で少将昇進し、「ヨークタウン」を退艦した。

※この「二代「ヨークタウン」」の解説は、「ジョゼフ・J・クラーク」の解説の一部です。
「二代「ヨークタウン」」を含む「ジョゼフ・J・クラーク」の記事については、「ジョゼフ・J・クラーク」の概要を参照ください。

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