中道勢力の躍進とは? わかりやすく解説

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中道勢力の躍進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 05:53 UTC 版)

社公民路線」の記事における「中道勢力の躍進」の解説

1976年自由民主党若手リベラル派議員による新自由クラブ結成中道勢力拡大したまた、かつて社会党公認候補だった草川昭三無所属での出馬となり、会派公明党国民会議」に入る。 1977年2月8日江田三郎第40回社会党党大会において、共産党排除した社公民新自由クラブによる野党協力に基づく「革新中道連合政権構想求め意見書提出。しかし、事前に大会で江田意見書を潰す」と表明した社会党の最左派社会主義協会などによる激し反対により否決され江田社会主義協会活動家からつるしあげられた。3月26日江田社会党離党して社会市民連合結成したが、社会党党内にはなおも江田社公民共闘支持する勢力影響力残った社会党党内では社会主義協会台頭対す警戒心生まれ江田離党直後急死したことに対す同情もあって、社会主義協会政治活動規制せよとの声が高まり総評もこれに賛成したこの年参議院選挙での社会党敗北責任をとって成田知巳社会党委員長辞任飛鳥田一雄後任委員長就任しその後1978年には社会主義協会理論研究集団に徹し政治活動はおこなわないことを表明。さらに総評労使協調路線への転換目指すようになってから、社会党内での風向きが変わるようになった1979年東京都知事選挙で、社共が推薦した太田薫総評議長落選したことにより、地方自治体でも風向きが変わる。すでに社会党右派影響力が強い大阪では社会党黒田了一知事への支持をやめ、社公民加え自民党との共闘までもが成立するようになっていたが、東京都知事選挙でも社会党社共共闘破棄し社公民路線転換することを確認した。だが肝心知事選では公民両党が自民党新自由クラブ推薦鈴木俊一候補にすでに相乗りしていた。 この年12月公民連合政権構想』、翌年1月にはついに『社公連合政権構想』が樹立され社会党飛鳥田一雄委員長公明党強く迫られて、日本共産党排除同意することとなった。ただし、社民両党間の政権構想出来なかった。飛鳥委員長自身民社党含めた社公民連合政権には消極的だった。だが、これで社共両党の亀裂決定的となる。 1980年6月ハプニング解散による衆参同日選衆院選社民両党は、現状維持だったが公明党30議席台の大敗喫し参院選公民両党は健闘するも社会党50議席台割れ大敗をした。民社党選挙中から自民党との連携打ち出して社会党批判展開し選挙後互いへの非難は止まなかった。また、公明党選挙後自民色を強め自公民路線引きずられる形で、社公民路線は「自民党への対抗」から、「自民党補完物」へと変質していった。 また社公民路線消極的な飛鳥委員長に代わって、社公民路線積極的な姿勢をとる石橋政嗣委員長登場したこともあり、1980年代には「共産党除いた国会対策委員長会談による根回し常態化する。公明党民社党二階堂進擁立によって、自民党との連立政権公然と目指す動き見せた。さらに政策次第では、社会党支持労働組合が、自由民主党候補支援したり、地方首長選挙において社会党自民党同一候補支援するなどの共産党以外のオール与党体制強まっていった(国対政治)。労働運動現場で民間労働組合先行する形で、総評同盟労働戦線統一動き開始され、それは後に連合結成に結びついていく。さらに江田三郎息子である社民連江田五月は「社会民社党の歴史和解」、つまり社会主義インターナショナル参加する二つ社会民主主義政党再統一提唱した1986年社会党発表した新宣言は、マルクス・レーニン主義放棄して西欧型の社会民主主義政党志向するのだった。これは自由民主党との連立への布石だとして左派新左翼などから批判されたが、このおかげで社会党は後に訪れソ連の解体影響をほとんど受けずにすむことができた。ただし北朝鮮との親密な関係はその後維持され、それはかなり後に社会党致命的なダメージ与えることとなる。 この7月衆参同日選自民党圧勝する今度前回とは逆転し社会党民社党大敗。また保守新党であった新自由クラブ自民党合流した事で選挙協力大打撃受けた地方自治体での自民党社会党相乗りによって、革新自治体終焉し、従来自民党政治に不満をもつ有権者社会党見放したためである。

※この「中道勢力の躍進」の解説は、「社公民路線」の解説の一部です。
「中道勢力の躍進」を含む「社公民路線」の記事については、「社公民路線」の概要を参照ください。

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