世界旅行と『モダンタイムス』とは? わかりやすく解説

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世界旅行と『モダン・タイムス』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:41 UTC 版)

チャールズ・チャップリン」の記事における「世界旅行と『モダン・タイムス』」の解説

1931年初めにチャップリン休暇を取ることを決心し16ヶ月間に及ぶ世界旅行に出かけた。チャップリンイギリスフランススイスサン・モリッツでの長期滞在含めて西ヨーロッパを何ヶ月間も旅行したチャップリン至る所大歓迎され、多く著名人社交的関係を持ったロンドンではジョージ・バーナード・ショーウィンストン・チャーチルマハトマ・ガンジージョン・メイナード・ケインズ会談しドイツ訪問した時はアルベルト・アインシュタイン自宅招待された。チャップリンヨーロッパ旅行終えると、休暇延ばして日本へ行くことを決めたシンガポールバリ島経由して1932年5月日本訪れ6月帰国したロサンゼルス戻ったチャップリンは、トーキー導入大きく変化したハリウッド嫌気がさした。自伝では当時心境を「まったくの混迷将来の計画なんにもない。ただ不安なばかりで、底知れぬ孤独にさいなまれていた」と回想している。チャップリン引退して中国移住することも考えたが、1932年7月ポーレット・ゴダード出会ったことで孤独感解消され二人はすぐに親密な関係を築いた。しかし、チャップリンはなかなか次回作に取りかかろうとはせず、旅行記コメディアン見た世界』の執筆集中したチャップリン世界旅行をして以来恐慌後の世情勢関心を持つようになった実際にチャップリンは、経済問題に関する論文経済解決論」を執筆したり、ニューディール政策熱熱支持者として、1933年全国産業復興法支持するラジオ番組出演したりしている。アメリカ労働状況悪化チャップリン悩ませ機械化失業率高めるのではないか恐れたこうした懸念から次回作の『モダン・タイムス』が構想された。 1934年10月に『モダン・タイムス』の撮影始まり、約10ヶ月半かけて終了したチャップリントーキー作ることを考えていたが、リハーサル中に気が変わり前作同様に効果音伴奏音楽採用し会話シーンはほとんど使わなかった。しかし、小さな放浪者デタラメ語で「ティティナ」を歌うシーンで、チャップリン初め映画肉声披露した大野は、この作品を「機械文明抵抗して個人の幸福を求め物語」としており、『キッド以来政治的言及社会的リアリズム取り入れられた。チャップリンはこの問題重視しないようにしたにもかかわらずこうした側面多くマスコミ注目引き付けた作品1936年2月公開されたが、一部大衆観客政治的要素嫌ったため、アメリカで興行収入前作半分にも満たない150ドルとどまり評価賛否両論となった。それでも現代ではチャップリンの最も優れた長編映画のひとつと見なされている。 『モダン・タイムス』の公開直後チャップリンポーレットとともにアジア旅行出発し香港日本など訪問したチャップリンポーレットお互いの関係について言及することはなく、正式な夫婦であったかどうか明らかにていないその後チャップリン旅行中1936年広東結婚したことを明らかにした。ポーレットは『モダン・タイムス』と次回作の『独裁者』ヒロイン役を演じたが、二人それぞれの仕事重点置いていたため、お互い気持ち離れていった。1942年メキシコ二人離婚成立したが、その後お互いの関係は良好だった

※この「世界旅行と『モダン・タイムス』」の解説は、「チャールズ・チャップリン」の解説の一部です。
「世界旅行と『モダン・タイムス』」を含む「チャールズ・チャップリン」の記事については、「チャールズ・チャップリン」の概要を参照ください。

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