世界時の成立とは? わかりやすく解説

世界時の成立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 09:53 UTC 版)

グリニッジ標準時」の記事における「世界時の成立」の解説

詳細は「世界時#歴史」を参照 1925年国際天文学連合 (IAU) 第2回会議で、従来までの正午からの G.M.T.(グリニッジ平均時)と区別して正子から始め時に別の名称をつける提案議題となり賛否意見が闘わされる。しかし、会議では呼称については未定で、ユリウス日 (JD) は正子から始めずに正午から始めることになったその後1928年国際天文学連合 (IAU) 第3回総会で、「用語 グリニッジ常用時(英: Greenwich Civil Time (G.C.T.))、および世界時正子より計るグリニッジ時明確に示す」ことが決議された。天文学者はどちらの意味でも G.M.T. の語を使用しないことが勧告され、特にグリニッジ正午より計った時を用いることを望む場合は、グリニッジ平均天文時(英: Greenwich Mean Astronomical Time (G.M.A.T.))とすることなる。さらに1935年国際天文学連合 (IAU) 第5回総会で、正子から数えグリニッジ平均時 (G.M.T.) に、「世界時」を国際的に使用することを採択し将来グリニッジ常用時 (G.C.T.) という用語を使用しないことが決議された。そして、1948年国際天文学連合 (IAU) 第7回総会では、第4委員会天文暦部)は、天文学者グリニッジ正子より起算した平均太陽時を示す際に、名称「世界時」だけを使用することを勧告する。こうして、天文学者使用する用語はグリニッジ平均時から世界時移行したが、一般市民常用時としてグリニッジ平均時の語を引き続き使用する

※この「世界時の成立」の解説は、「グリニッジ標準時」の解説の一部です。
「世界時の成立」を含む「グリニッジ標準時」の記事については、「グリニッジ標準時」の概要を参照ください。

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