世界文学全集の起源(大正時代)
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以下は矢口の調査による。複数の世界文学をまとめて販売する作品集のはじまりは、新潮社の「近代名著文庫」8編9冊(1913年)とされる。その内容は以下。 作者訳者題ダンヌンツィオ 生田長江 「死の勝利」 ドオデエ 武林無想庵 「サフォ」 ワイルド 本間久雄 「遊蕩児」 ツルゲーネフ 大貫晶川 「煙(スモオク)」 アルチバアセフ 中嶋清 「サアニン」 ドフトエーフスキイ 昇曙夢 「虐げられし人々」上・下 ロチ 後藤末雄 「郷愁(守備兵の話)」 ハムズン 杉井豊 「世紀病」 他に大正~昭和初期に企画された作品集は下記がある。 出版社作品集名巻数出版時期内容国民文庫刊行会 泰西名著文庫 20 1914 「レ・ミゼラブル」を「哀史」として馬場胡蝶訳 国民文庫刊行会 泰西近代名著文庫 24 1916 「ジャン・クリストフ」を後藤末雄訳 博文館 近代西洋文芸叢書 12 1916 新潮社 世界文芸全集 32 1920-1926 「赤と黒」「ボヴリィ夫人」「アンナ・カレーニナ」 国民文庫刊行会 世界名作大観 50 1925-1928 「ドン・キホーテ」「ガリヴァの旅」「テス」 世界文豪代表作全集刊行会 世界文豪代表作全集 18 1926-1928 シェイクスピア、「ファウスト」「罪と罰」
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