出版時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/26 15:41 UTC 版)
「慶長古活字版源氏物語」の記事における「出版時期」の解説
川瀬一馬はこの「慶長古活字版源氏物語」について この『慶長古活字版源氏物語』と『徒然草』(安田文庫蔵本)・『今春流謡本』が同じ活字を使用して印刷されていると見られること この三者の中では『今春流謡本』の活字が最も疲弊しており最も遅い刊行であると見られること 『今春流謡本』の刊行時期は「慶長6年3月5日に後陽成天皇に女房奉書を賜った」とする『言経卿記』の記述から考えてそれ以後であると見られること。 から慶長古活字版の刊行は慶長6年以前であり、源氏物語のあらゆる刊本の中で最も時代的に古い最初の刊本であるとした。この川瀬の推定については、『今春流謡本』の出版時期の推定などについて異論も出されているものの、文字(活字)の形や文字の配置などから見て整版本や代表的な古活字本である伝嵯峨本などと比べて稚拙であり、「源氏物語のあらゆる刊本の中で最も時代的に古い最初の刊本である」という点については動かないとされる。
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