出版技法による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:30 UTC 版)
漢籍は印刷方法により、次のような種類に分けられる。 刊本 - 木版印刷によるもの。多くの漢籍がこれに属する。刻本・版本とも言う。 鈔本(抄本) - 手書きによって書き写された本。写本。 活字印本 - 古活字によって印刷されたもの。古活字には泥活字・錫活字・木活字・銅活字・磁活字がある。 石印本 - リトグラフ。薬品入りの墨で紙に手書きし、それを石版に転写して印刷した本。 排印本 - 近代活字によって印刷されたもの。装幀は線装も洋装も、どちらも存在する。特に鉛活字のものを鉛印本と呼ぶ。 いったん出版された本を複製する場合には次のような用語が使われる。 景刊(えいかん) - 底本を版木にかぶせ彫りして印刷したもの。原寸大で字体・字数など全く同じもの。 景照(えいしょう) - 底本を写真撮影し、それをとじ合わせ本にしたもの。学術利用が主である。 景印(えいいん) - 底本を写真撮影してオフセット版などを作り、それを大量印刷したもの。縮小・拡大印刷することができ、洋装本のかたちで出版されることが多い。影印とも書く。
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