出版後の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/17 16:24 UTC 版)
「ピカドン (丸木位里・俊)」の記事における「出版後の経緯」の解説
この絵本は刊行直後、GHQのプレスコード規制により事後検閲という形で発行禁止処分となり、その際押収された原画も紛失した。当時は朝鮮戦争開始により左派に対する言論統制が強化されており、『ピカドン』も当局に共産党系と目された「平和を守る会」の反米パンフレットとみなされたことが発禁処分の原因と推測されている。また発行元のポツダム書店もキャノン機関による鹿地亘拉致監禁事件との関係で連絡先不明となった。 その後、この本の絵の一部は(詞書きも含め)大江健三郎の著書『ヒロシマ・ノート』の挿画として使われ、さらに1980年には俊によって絵本『ひろしまのピカ』(小峰書店刊)として改作された。また初版本をもとにした復刻版も何種か刊行されている。
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