出版後の反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/17 15:45 UTC 版)
この本の出版は科学者たちの反発をまねき、出版元のマクミラン社は科学者たちの圧力をうけて、『衝突する宇宙』とその続編『激変の地球』の出版権をダブルデイ社に譲渡した。 アメリカ科学振興協会の主催によってカール・セーガンらとの討論会が開催され、この討論会の科学者たちの講演は Scientists Confront Velikovsky(「ヴェリコフスキーと向き合う科学者」)として出版された。カール・セーガンはヴェリコフスキーの主張に対する反論を著書 Broca's Brain: Reflections on the Romance of Science 〔邦訳『サイエンス・アドベンチャー』(新潮社、新潮選書)〕の中でも展開した。 1960年代当時は反権威主義(英語版)が盛り上がっていた時期なので、これらの科学者の反応(=科学者という世間からは権威者とみなされがちな専門家らの集団による総攻撃)が、かえってヴェリコフスキーを反権威主義の一種の"殉教者"としてまつりあげることになり、この本が読まれ続ける原因となった、という見方もある。
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