ヴァルシオーネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 02:02 UTC 版)
ヴァルシオンのパイロットとなる予定だったリューネが機体デザインを嫌って搭乗を拒んだため、代替としてビアン博士によって作られた機体。ヴァルシオンシリーズの2号機にあたる。 ビアン自身も、火力重視で機動性に問題があるヴァルシオンの欠点を補う機体の開発を考えており、そのためにプロジェクトUR2号機として開発していた機体にリューネの意見が取り入られた。2号機は、1号機で得られたノウハウを次世代に昇華させるためのダウンサイジングと、外見を可能な限り人間に近づけることを目標に開発され、リューネが要求した外見が女性型というのも「見た目のインパクトに重点を置く」というコンセプトに適していると判断された。 リューネの趣味で外見は少女型。モデルはリューネ本人であるが髪の色は赤い(リューネは金髪)。ABMDシステム(人工骨格筋肉)を採用し非常に柔軟な動きが可能、人型の顔を持つ頭部にも採用されているため表情まで変わる。髪の毛は放熱機構兼スタビライザーの役割を果たす。「スーパー・マシンナリー・ヒューマノイド」の識別名も持つが、作中では機体名で呼ばれる。 操縦システムにはダイレクト・モーション・リンクを採用。顔の表情まで読み取るために専用のパイロットスーツが用意されている(『DW』や『OGs』のOG2シナリオ以降、搭乗時に着用)。 本機はDGGの基本技術を確立した機体ともなっている。 武装 サイコブラスター ビアン博士がサイバスターのサイフラッシュを参考にして開発したIFF識別型MAPW(マップ兵器)。サイフラッシュ同様、敵味方を識別して広範囲に攻撃可能。一部部品はサイフラッシュと共通となっている(ただしヴァルシオーネRに改造後の言及)。放射されるエネルギーは赤みがかったピンク。 『Record of ATX』では、リューネがマサキに対し「そちらの関係者が(ビアンに)情報を出したのでは?」と推測を述べている。 ディバイン・アーム 実体剣。ヴァルシオンのものより小型で鞘がついている。『OG』シリーズでは汎用武器としてガーリオン・カスタムなども装備。 ハイパー・ビームキャノン 高出力のビーム兵器。『第○次』では名称がビームランチャー。『OG』シリーズではライフルのような形状。ユニバーサル・コネクターを用いており、PTやAMも装備が可能。 クロスマッシャー 手のひらから発射される。ヴァルシオンのものとは異なり弾数制となっている。『POJ』ではハイパー・ビームキャノンのランクアップ武器になっている。 クロスソーサー / 魔球ミラージュボール2号 『POJ』で使用可能。Rと同様の武装。 必殺技 円月殺法・乱れ散華 『POJ』で使用できる必殺技。その名の通り、円月殺法で乱れ斬りにする技。月を描く動きはRと異なり、下から描く。 デザイン 「バトルアーマーを着たピンク髪の少女」という出で立ちで、バンプレストオリジナルのロボットの中でもかなり異彩を放っている。モデルとなったリューネに比べると等身が低く体型にメリハリが少ない。 OGシリーズでリファインされ、スラスターが天使の羽のようなデザインになった。なお、「ジ・インスペクター」(OGIN)ではさらに異なったデザインとなっている。 『SECRET HANGAR』単行本1冊目に収録された特別企画「ヴァルシオーネ改造計画」では明貴美加により「ヴァルシオーネ Ver.AKITAKA」としてリファインされている。等身はOGシリーズのものに近く、肩アーマーやスラスターが大型化し全身各部がロボットであることを強調するメカニカルなデザインになっている。 劇中での活躍 第○次シリーズ 『第3次』『EX』『第2次G』で登場。『第3次』では条件を満たすとリューネと共に使用可能。『EX』ではリューネの章の主役機として登場。リューネと共にラ・ギアスに召喚され、カークス軍の機体として活躍する。 αシリーズ 『α』に登場した時点でヴァルシオーネRに改修済であり、シリーズを通して未登場。αシリーズではヴァルシオンも「スーパー・マシンナリー・ヒューマノイド」であったため、その2号機としてSMH-02の形式番号が与えられている。 OGシリーズ 機体サイズがPTやAMに近いためか、汎用武器を装備可能(乗り換えは不可)。ヒリュウ改に同行することが多い。「向こう側」にも存在したらしく、アクセルが「こちらでは戻って来ているようだな」と発言しており、何らかの理由で行方不明になっている模様。 『POJ』では初回生産特典のプロダクトコードを入力、又はダウンロード版の早期購入特典で上記OGINのデザインである「OGIN版ヴァルシオーネ」が追加され、ヴァルシオーネRと乗り換え可能となる。 『OGDW Record of ATX』ではジュネーブ戦で初登場した際、ヴァルシオンに似たシルエットの増加装甲で全身を覆っていた。サイバスターとの剣戟戦の後に増加装甲を排除し、本来の姿を見せる。
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