ワモンゴキブリとは? わかりやすく解説

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輪紋ゴキブリ

読み方:わもんゴキブリ
別表記:ワモンゴキブリ

ゴキブリ一種日本家屋内に潜むゴキブリの中では最大種であり、不快がられることが多い。

ワモンゴキブリ(雌成虫)

形態
 ワモンゴキブリは体長30~45mmで、日本における屋内ゴキブリの中で最も大型である。体は褐色光沢があり、前胸背板に黄白色の環状紋(輪紋)を有するのが特徴である。
 コワモンゴキブリ体長3035mmで、ワモンゴキブリに似ているがやや小型で、前胸背板に黄白色の環状紋は、より輪郭はっきりしている。また前翅基部黄色い条紋があることで、区別できる
分布
 ワモンゴキブリは熱帯亜熱帯広く分布する世界的害虫種で、アフリカ原産といわれている。国内では南西諸島優先害虫種で八重山諸島では屋外にも生息する。このほか九州各地兵庫大阪和歌山愛知東京などの地下街ビル下水などに生息している。
 コワモンゴキブリ九州愛知東京札幌発生した記録がある。
生態
 ワモンゴキブリは、暖房設備のあるビルレストラン地下街病院などに住みつき、下水道マンホールゴミ処理場水洗便所腐敗槽などに生息する成虫寿命は約半年2年で、平均14個の卵が入った卵鞘を4~10日間隔で、50回以上も産む。湿った物陰選んで産卵し、木やボール紙産卵する場合は凹のあるところを噛み木屑紙片唾液固め覆い隠す。雄と交尾しなくても繁殖が可能である(単為生殖)。幼虫期間は約半年1年である。
 コワモンゴキブリもほぼ同様な生態で、成虫寿命は4~6ヶ月で、平均24個の卵が入った卵鞘10日間隔合計2030回産む(緒方ら、1985)。幼虫期間は約半年1年である。

輪紋蜚蠊

読み方:ワモンゴキブリ(wamongokiburi)

ゴキブリ科昆虫

学名 Periplaneta americana


ワモンゴキブリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/13 05:46 UTC 版)

ワモンゴキブリ
ワモンゴキブリの全体像
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ゴキブリ目 Blattaria
: ゴキブリ科 Blattellidae
: ゴキブリ属 Periplaneta
: ワモンゴキブリ
P. americana
学名
Periplaneta americana
Linnaeus, 1758
和名
ワモンゴキブリ

ワモンゴキブリ(輪紋蜚蠊、学名Periplaneta americana)は、ゴキブリ目ゴキブリ科に属する昆虫の一種である[1]

形態

屋内に現れるゴキブリ科の昆虫の中では最も大型の種類で、成虫の全長は平均40mm、最大48mmに達する[2]。全身は淡褐色で、胸部にリング状の斑紋(輪紋)が存在する事が和名の由来となっている[3]

オスはメスよりも羽が4~8mm長い他、腹部の先端から延びる尾角の長さ(オス成虫のほうがメス成虫よりも長い[1])や腹刺の有無(オスのみに存在)でオス・メスを判別する事ができる[2]

生態

主に地下室や下水道・浄化槽、共同溝などに生息し、レストランやベーカリーなどの食品店や倉庫でも容易に確認する事ができる[2]。夜行性で、建物内部だけではなくその周辺にも姿を現す[1]

卵鞘から孵化後成虫になるまで6~12ヶ月を要し、寿命は最長3年以上にも及ぶ[3]。成虫のメスはおよそ週に1度、卵鞘を食料源が存在する近くに生み落とし、その内部には平均14~16個の卵が収納されている[4]。また、オスと交尾しなくても単為生殖によって繁殖する事が可能である[5]

雑食性で、チーズビールなどの食料品以外にも衣類デンプン糊、動物の死骸など様々なものを食する[4]

寒さに弱く、気温が20℃以下の状況では活動することが出来ない[3]。天敵にはアシダカグモムカデゲジセナガアナバチエメラルドゴキブリバチなどがいる。

分布

原産地はアフリカとされており、世界中の熱帯から亜熱帯に広く分布する[3]。学名(americana)の由来となったアメリカでは1625年の時点で生息が確認されている[2]

外国ではアメリカ、台湾、中国、アフリカやジャワ島などにも生息している。

日本では九州南部から南西諸島・沖縄、小笠原諸島[1]などに分布していたが、近年は家庭暖房の発達により生息域が北上し、大阪府、長崎県和歌山県京都府北海道愛媛県福岡県あるいは東京都、神奈川県などでも確認されている。

被害

ワモンゴキブリの被害として、見た目の不快感(不快害虫)以外に以下の事柄が挙げられている[4]

  • 下水道やゴミ処理場に生息するワモンゴキブリが食品や食器の上を歩く事による衛生面での被害
  • アルコールのような、薬品のような独特の臭い。
  • 細菌ウイルスなど病原体の媒介。
  • 排泄物や死骸のアレルゲン化。

関連項目

脚注

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