ロス・アラモスとは? わかりやすく解説

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ロス‐アラモス【Los Alamos】


ロスアラモス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/01 14:46 UTC 版)

ロスアラモス
Los Alamos
ロスアラモス航空写真(東から西方を見る。中央付近に空港
愛称: 
Atomic City; The Hill
標語: 
Where discoveries are made
ロスアラモス郡内の位置(赤)
ロスアラモス
ニューメキシコ州内の位置
ロスアラモス
ロスアラモス (ニューメキシコ州)
座標:北緯35度53分28秒 西経106度17分52秒 / 北緯35.89111度 西経106.29778度 / 35.89111; -106.29778座標: 北緯35度53分28秒 西経106度17分52秒 / 北緯35.89111度 西経106.29778度 / 35.89111; -106.29778
アメリカ合衆国
 ニューメキシコ州
ロスアラモス郡
面積
[1]
 • 合計 11.1 mi2 (28.1 km2)
 • 陸地 11.1 mi2 (28.1 km2)
 • 水域 0.0 mi2 (0.0 km2)
標高
7,320 ft (2,231 m)
人口
(2019年)[1]
 • 合計 12,019人
 • 密度 1,102人/mi2 (427.7人/km2)
等時帯 UTC−7 (山岳部標準時)
 • 夏時間 UTC−6 (山岳部夏時間)
ZIPコード
87544, 87547
市外局番 505
FIPS code 35-42320
GNIS feature ID 0901357
地図
ロスアラモス郡内の位置(赤)
ロスアラモスの町への入口

ロスアラモス: Los Alamos [lɔs ˈæləmoʊs]西: Los Álamos)は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州北部のロスアラモス郡にある町(国勢調査指定地域)。人口は1万2019人(2019年推計)。マンハッタン計画で知られるロスアラモス国立研究所があることで有名。

町はメサと呼ばれる高台の上にあり、かつてマンハッタン計画の司令部が置かれたフラー・ロッジ(Fuller Lodge)の周辺が、現在のダウンタウンとなっている。ダウンタウンはオメガ橋(Omega Bridge)を隔ててロスアラモス国立研究所と繋がっている。

ロスアラモスは自然豊かな町で、標高2200mに位置するため高山植物が美しく、コヨーテエルクなどの野生動物も生息している。

ロスアラモス国立研究所に勤務する多くの科学者や技術者・労働者の暮らす町となっており、裕福な町であるため治安は極めて良く、音楽会などの文化活動も盛んである。高地トレーニングに訪れるスポーツ選手も多く、また近年は老後を過ごすために移り住む人も増えている。

地理

ロスアラモスは、 北緯35度53分28秒 西経106度17分52秒 / 北緯35.89111度 西経106.29778度 / 35.89111; -106.29778(35.891086, -106.297727)に位置している。ニューメキシコ州州都サンタフェから北西約40kmの位置にある。

アメリカ合衆国統計局によると、ロスアラモス町は総面積28.1km²(10.9mi²)である。町域全体が陸地であり、水域はない。

教育水準

ロスアラモスは研究所の町という性質上、住民の教育水準が極めて高い。25歳以上の住民のうち62.1%が4年制大学を卒業している。また修士以上の学位を有する者も37.3%に及ぶ[2]

人口動勢

以下は2000年国勢調査における人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 11,909人
  • 世帯数: 5,110世帯
  • 家族数: 3,372家族
  • 人口密度: 423.4人/km²(1,096.2人/mi²)
  • 住居数: 5,463軒
  • 住居密度: 194.2軒/km²(502.8軒/mi²)

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 24.8%
  • 18-24歳: 4.8%
  • 25-44歳: 29.2%
  • 45-64歳: 28.2%
  • 65歳以上: 12.9%
  • 年齢の中央値: 40歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 101.3
    • 18歳以上: 100.1

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 31.4%
  • 結婚・同居している夫婦: 56.4%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 6.5%
  • 非家族世帯: 34.0%
  • 単身世帯: 29.8%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 7.6%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.31人
    • 家族: 2.89人

収入と家計

  • ロスアラモスは年収20万米ドルを超える層が多く、総資産100万米ドル以上の居住者の割合が全米で最も高い(2005年)。
  • 収入の中央値
    • 世帯: 71,536米ドル
    • 家族: 86,876米ドル
    • 性別
      • 男性: 65,638米ドル
      • 女性: 39,352米ドル
  • 人口1人あたり収入: 34,240米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 3.6%
    • 対家族数: 2.4%
    • 18歳未満: 2.6%
    • 65歳以上: 5.3%

脚注

  1. ^ a b Los Alamos CDP, New Mexico”. State & County QuickFacts. U.S. Census Bureau. 2019年2月25日閲覧。
  2. ^ Los Alamos, New Mexico

関連項目

参考文献

外部リンク


ロスアラモス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 03:21 UTC 版)

ルイス・スローティン」の記事における「ロスアラモス」の解説

ロスアラモス国立研究所において、スローティンの役割危険な臨界実験であった最初オットー・ロベルト・フリッシュの下でウラン用いた実験従事し、のちにプルトニウムを使うようになった臨界量確立するため、核分裂物質の量を臨界起こすレベル近くまで上げ臨界実験を、科学者たちは、リチャード・ファインマンがその危険性の高さを示唆した眠った龍の尾くすぐる」という言葉引用して、「龍の尾くすぐる」と表わしていた。1945年7月16日、スローティンは、人類最初核実験であるトリニティ実験コア作成した著名な核物理学者エンリコ・フェルミはスローティンの無謀さ悩まされ、あるとき彼にそのまま実験続けると(龍の尾踏み続けると)1年以内に死ぬぞ」と注意したが、スローティンは動じなかった。彼は試験をすでに40回以上も行っており、その核兵器製造経験から「アメリカ合衆国兵器製造長」として知られるようになっていた。 1945年8月21日、スローティンと近しい同僚1人研究助手であったハリー・ダリアン英語版)は臨界実験行っていた際、デルタ段階にあった6.2kgのプルトニウム爆弾コア中性子反射体である重い炭化タングステンの塊を誤って落とした。これによりプルトニウム臨界状態達して核分裂起こし24歳ダリアン大量中性子線浴びた。のちの評価では、中性子線自体致死的な量ではなかったと評価されたが、彼は前の実験解体の際にガンマ線ベータ線にも被曝していた。彼は急性放射線障害にかかり、約1か月後の9月15日にロスアラモスの地下病院死亡した戦後、スローティンは自身が関わってきた計画への軽蔑を表わし始めるようになった。彼は「私は海軍試験巻き込まれたが、非常に不愉快であった」と語った。スローティンにとって不幸なことに、ロスアラモスにおける彼の貢献依然として必要とされ、彼曰く爆弾研究のために残されわずかな中の1人になってしまった。彼は、シカゴ大学での生物物理学放射線物理学研究再開希望し、アルヴィン・グレイヴス(英語版)の研究引き継ぐための準備始めた1945年から1946年の冬、スローティンの大胆な行動により、彼の何人かの同僚ショック受けた。彼はオークリッジ国立研究所のクリントン・パイル原子炉停止するまでの数日待たず原子炉稼働中水面下6フィートの場所にある機器修理行った。彼は線量計をつけていなかったが、その線量少なくとも100レントゲン評価された。これはもし急性であれば急性放射線被曝症状出ていた量である。

※この「ロスアラモス」の解説は、「ルイス・スローティン」の解説の一部です。
「ロスアラモス」を含む「ルイス・スローティン」の記事については、「ルイス・スローティン」の概要を参照ください。

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