レストラン「藤木」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/14 20:24 UTC 版)
「レストラン「藤木」へようこそ」の記事における「レストラン「藤木」」の解説
物語に登場する、洋食店。信孝・清太郎・信一と三代続くが、彼等の方針が若干異なる為に客層は当然変化する(日曜日・正月以外で昼と夜の営業、夕方近くになると休止する)。清太郎と敦子は「藤木」を信一に引き渡すと、東向島(同一沿線)に洋食店「的場」を開業した。 的場清太郎 本作における主人公の一人。「藤木」の二代目シェフ。 初代シェフ・信孝とは兄弟弟子で、信孝の義弟(妹婿)にあたる。だが信孝とは違い、本格的なフランス料理を志していた。 信孝の急死で、美和子に懇願されて(本格フレンチから方針転換)、店とメニューの大部分を引き継ぐ。 家族は妻・敦子だけで、子供はいない。 信一のラーメン作りに対しては、反感はなかったにせよ消極的な態度であった(信一がラーメン店を手伝う話になった時は彼だけが相談を受けたが、敦子たちは薄々信一の行動を感づいた)。 的場敦子 清太郎の妻で、信孝の妹にあたる。 信孝生前中(及び少なくとも清太郎と結婚するまで)は土曜日の昼過ぎ以降に限り、「藤木」を手伝っていた。 信孝に陣中見舞いした清太郎と出会い、お互いに見初めて結婚した。 清太郎が二代目シェフになると、彼女もホールとして美和子とともに働き始めた。 美和子ほどではないが、信一がラーメン店を始めるのではないかと誤解した事から(当初は)ラーメンを始めるのに反対していた。 藤木信一 信孝・美和子の長男で、清太郎・敦子の甥にあたる(子供のいない清太郎・敦子にとっては実の息子同然である)。 父のいない彼にとって清太郎・敦子は一番の相談相手であった(特に清太郎に対しては師匠とみなしている)。 清太郎たちの斡旋によって調理学校を卒業後、ホテルの料理部に就職。 ホテル退職後、「藤木」のキッチンに入るがすぐに後を継ぐ事は考えていなかった。 藤木(金村)奈津美 「藤木」より二駅離れたところに実家近くのベーカリー「プチ・ポワン」を開業したパン職人。 パン洋食を勧めたいと「藤木」へ売り込みに来たのがきっかけで、信一と出会い結婚する。 妊娠をきっかけにパンメニューを絞り、「藤木」へ出荷するパンが営業の中心となった(その上で敦子に代り、ホールを手伝い始めた)。 彼女の父も早世したので、母子家庭で育った。そのため、母親に甘えるのが得意ではない。 藤木奈菜子 信一と奈津美の長女、奈津美と彼女の母(信一の義母)・京子から命名した(特に最後の「子」は信一が京子に義理立てしたらしい)。 酒飲みである父のせいで、彼が良く食べるおつまみ・オニオンリングが大好物。清太郎にせがむこともある。 和久井俊介 実家が医者の一族らしく、彼もそのレールに乗って私立の某医科大学に入学したが、洋食店で働きたい夢があったので「藤木」の扉を叩く。 体系は小太りらしいので、美和子から「苦学しているように見えない」といわれる。 「ボランティアでいいので働かせて下さい」といい、また敦子たちが「あてにしないから、都合のいい日時だけ来ればいい」といわれ、条件が合わさったので、「藤木」で二年間無償で働く事になった(さすがにタダというわけにいかないので清太郎たちが賄い飯を提供している)。 三年生になり専門課程に入るのを機に、「藤木」を退職するが、清太郎の賄い飯「ボルガライス」の調査を始める為に休学したところから進路の雲行きが怪しくなった。 信一のラーメンをやりたい熱意を「藤木」で最初に賛同したのは彼であった。 平田 清太郎・敦子・和久井くんが去り、スタッフ不足を憂いた美和子が募ったところ、応募して採用された初老の男性。 和久井くんと同じくホールと雑務を担当する。 夜、客として現れる時は奈菜子の相手をしている。 美和子に「中学教諭」と思われているらしいが、違うようである。亡き妻が居たというほかは職業など謎が多い人物である。 藤木信孝 「藤木」の創業者。病気で早世した。父・孝蔵も料理人で、船の上で従事していた。 信孝の料理を食べた経験のある前客が清太郎と比べて「船の味」がすると思っていた。 藤木美和子 「藤木」の二代目オーナー。信孝の死後、「藤木」のキッチンを清太郎に一任する。 その上で信一の跡次を望んでいるが、いずれ後を継いで欲しいとおもっていたのであり、早期の「藤木」入りと清太郎・敦子の独立を夢にも思わなかったらしい(信一にはホテルでの出世といずれの跡継ぎを期待している為、ラーメンを始めたいという彼の意見に反対した)。 義妹・敦子と同じく酒好きであり、「藤木」では敦子と一緒に酒を飲む事が多い。また敦子とは衝突する事が多く、清太郎は二人の間に深入りする事を避けて、キッチンへ逃げる事が多い(的場夫妻時代も含めて「藤木」では一番口出しが多い。敦子や信一に煙たがれ、清太郎に逃げられるが、その反面奈津美とは仲がいい)。
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