リメイクアニメシリーズでの設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 14:24 UTC 版)
「コスモゼロ」の記事における「リメイクアニメシリーズでの設定」の解説
『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場する。 「零式52型空間艦上戦闘機〈コスモゼロ〉」という名称で、設定やデザインがリファインされて登場する。デザイン担当は玉盛順一朗、コックピット内は山根公利。 国連宇宙海軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠が開発した機体で、種別は「全領域制宙戦闘機」である。古代は「ゼロ」、沖田は「零式(れいしき)」と呼んでいる。量産遅延に従い、2機のみヤマトに搭載され、それを補充するためにコスモファルコンが国連地上軍から転用されている。なお、本来は2200年制式化予定であり、「零式」は仮称である。また、「52型」はエンジンの型式(彗星5型2号)という解釈になっている。 旧作のコスモゼロとの外見上の相違点は、主翼の下反角が翼の根本ではなく途中から付けられていることや、PS版デザインと同じく上下面のマニューバノズルが追加されていることなど。翼下ハードポイントに懸架しているタンク状構造物は「高機動ユニット」と設定されている。艦上戦闘機として開発されたため、機首・主翼・垂直尾翼が折り畳み可能になっている。また、コスモゼロの外観上の特徴とも言える機首・垂直尾翼・主翼に存在する突起状の部分については、コスモファルコン編隊のステルス制御用の各種アンテナが内蔵されているという指揮官機・電子戦機の要素を踏まえた解釈となっている。さらに、機首先端の各種複合アンテナには流体制御システムを内蔵し、太陽系標準環境における全領域航行を可能とする。 機体中央に円形のノズルを持つ主エンジン、その両側に副エンジンを搭載する。単独での大気圏離脱能力がある。基本的に単座だが、後部に予備シートが収納されており、複座にも対応している。 武装は機銃が機首下面に4丁装備になったほか、機首の穴は機関砲と設定されている。機銃や機関砲は一見すると実弾を発射しているような描写だが、実際にはビーム兵器であり、機銃は薬室内に力場を形成して弾丸状のプラズマなどのビームエネルギーを銃身内で加速させ、連続発射する。機関砲については、薬室内で形成した陽電子砲弾を発射している。 『2199』においてヤマトに艦載されている2機は、それぞれ古代と山本玲がパイロットを務めており、機首が古代機 (0-5201) は赤色に、山本機 (0-5202) はオレンジ色に塗装されている。コールサインは、古代機が「アルファ1」で山本機が「アルファ2」。アルファ1は、『2199』第23話のガミラス本星戦において爆発する第二バレラスの破片によって大破する。その後、同作第25話で航空隊員にいじられており、亜空間回廊内での白兵戦では篠原達がこの機体の機銃を持ち出し、敵兵を撃退するのに使用している。 なお、『2199』第1話で防空基地に配置されていた機体は、主翼に日の丸が描かれている。宣伝協力(メカ設定)担当の小泉聰は、2012年末に受けたインタビューにおいて、「この機体は実は51型(彗星5型1号搭載機)で、エンジン不調のため、複座型の試験も兼ねて駐機されていた」「やがてエンジンを改良した52型(彗星5型2号搭載機)が制式化されることになる」「劇中で加藤三郎が51型を『零式空間52型』と呼んだのは、違いが内部のエンジンだけで、外観は同じであったため」といった設定を個人的に考えており、将来公式ムック本が出版される際に反映したいと述べていた。しかし、『2199』においてその設定が公式資料に記載されることはなく、2013年に出版された公式設定資料集では「極東管区に配備された増加試作機(九試艦戦)で、宙技廠飛行実験仕様である」と記述されている(同誌は、小泉も執筆者の1人である)。 ヤマトの格納庫の設定が再構築されたのに伴い、本機はコスモファルコンを収容する「第二格納庫」とは互いに独立した「第一格納庫」に収容されている設定になっている。発艦は旧作同様、艦後部のカタパルトから発艦する。カタパルトは左右に2基設置されているが、第一格納庫は中央で仕切られているため、使用されるカタパルトは固定されている。発艦シークエンスは、減圧された格納庫の側面ハッチが開き、機体をスライドして艦外まで移動させた後、リフトによってカタパルトまでリフトアップし、カタパルトに移動・固定する。そして、カタパルトが射出方向へ旋回した後、離着艦管制室から発艦許可をもらい、発艦する。
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