コスモファルコン
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「ブラックタイガー (宇宙戦艦ヤマト)」の記事における「コスモファルコン」の解説
リメイクアニメのシリーズ作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場する架空の戦闘攻撃機。デザイン担当は出渕裕・玉盛順一朗、コックピット内は山根公利。ブラックタイガーをリメイクした機体である。 国連地上軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠開発機。西暦2199年制式化。正式名称は「99式空間戦闘攻撃機」。通称は「ファルコン」または「ハヤブサ」。 二次元ノズルを装備し、高いステルス性を持つとされている。機体各所にスラスターを装備しており、下部ノズルによる垂直離着陸能力やホバリング能力も持っている。 本来は艦上機ではなく、国連地上軍が正式採用している、地球の絶対防衛圏守備用局地戦闘機として開発された機体だったが、国連宇宙海軍開発のコスモゼロの量産遅延に従い、地上軍からヤマトに転用されたという設定になっている。 武装は機首に機銃2丁のほか、主翼付け根に機関砲6門を装備している。ミサイルはステルス性を考慮して、基本的に胴体内の兵倉に8発格納する形となっている。また、主翼の両面にある計12箇所のハードポイントにも追加で装備が可能。 本機は、ブラックタイガーと同じ位置づけにはいるものの、デザイン的には「ブラックタイガーとは別物だがシルエット的に似た感じのもの」というイメージが出渕の中にあり、そのため彼自らラフデザインを描いている。また、名称に関しても、出渕が元の名称にアメリカ合衆国義勇軍フライング・タイガースのイメージを持っており、さらに現代ではブラックタイガーは同名のエビの方が有名であるという問題もあったことから、コスモゼロ=零戦との対比と、加藤隼戦闘隊の使用機ということで、旧日本陸軍の一式戦闘機 隼をモチーフとした「コスモファルコン」という名称に変更されることとなった。 本機のデザインは上記の通りブラックタイガーのシルエットを残しつつ、より現実的な航空機然としたものにアレンジされている。主翼は前後に厚くなり、クリップトデルタ翼に近くなっている。エンジンノズル周りも大幅にアレンジされ、単純な長方形の推進ノズルから推力偏向機能を持った二次元ノズルへと変わっている。なお、ラフ画の段階では機尾が100式に似た形状だったほか、機関砲周辺のデザインも異なっている。クリンナップを手掛けた玉盛は、コスモゼロの「鎧兜」に対してファルコンは「西洋甲冑」を意識した特徴付けをしていると述べている。 カラーリングはブラックタイガーの黄色と黒から、現用航空機に近い色に変更されている。なお、所属によってカラーリングが異なっており、防空隊仕様は灰色をベースに翼の一部分が紫で尾翼に国連のマークがあり、ヤマト搭載機の一般機は紺色ベースで翼部分が一部黄色に塗られている。個人によっても若干異なっており、加藤機は灰色ベースで翼の一部分が赤で尾翼に「誠」の文字があり、篠原機は紺色ベースで機関砲や尾翼部分が黒色で尾翼には翼の生えた髑髏のマークがあるほか、ブラックタイガーを思わせる目とシャークマウスが描かれている。『2202』第5話に登場するアポロノーム搭載機は、緑ベースに一部が黄色とダークグレーとなっている。
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