メカ設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 03:17 UTC 版)
本作品には特務自衛隊が開発したタクティカルアーマー(TA)と、シンボルが開発したメタルフェイク(MF)という、二足歩行ロボット兵器が登場する。 TAやMFは体高4m台の機体に人が立って搭乗する。こうしたサイズ上の制約と重量軽減のため、装甲は必要最低限しか施されていない。防御に関しては機動による回避を主としており、作中ではMFが歩兵携帯火器の集中攻撃を受けて破壊される場面も描写されている。手足があっても格闘に用いるのに十分な強度は無く、敵を殴りつけるとマニピュレーターが粉砕してしまう。また移動時の振動、敵や暴徒と対峙した時のストレスが、パイロットの身体・精神に与える過酷な負担も強調されている。 TAは、『太陽の牙ダグラム』におけるコンバットアーマー、『装甲騎兵ボトムズ』におけるアーマードトルーパーといった一連の作品における「リアルロボット」の延長線上のあるデザインで、純粋な兵器としてのイメージを持つ。その武装の多くは現用兵器に近く、それらを用いたリアリティ優先の戦闘シーンの演出が行われた(「電磁レールガン」や「ブラストロッド」といった武装もあるが、現実においても試作研究中、ないし実在兵器の応用である)。ベギルスタン編では、砂漠上において初めてMFと遭遇した戦車部隊を実質奇襲の形で壊滅させた回もあるが、兵器としては本来さほど強力ではなく、航空機や戦車と正面切って戦うのは無謀とされる。暴徒の威嚇・鎮圧、ワイヤーを活用したある程度の大きさがある建物への侵入・ビル群が立ち並ぶ都市部での局所戦といった極めて限定された状況でしか有効でないと描写される。 複合装甲を持つ戦車の砲塔がそのまま頭部になったようなデザインがテレビアニメで使用されたのは、この作品が初めてであった(OVAや模型では既存)。 TAやMF、骨嵬は劇中での活躍というより出番そのものが少なかった(特に物語中盤)。番組終了後に高橋監督は「ロボットを活躍させなさすぎた」と語っている(TAやMFはキット化されたが、セールス面では奮わなかった)。
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