マゼランの死後とは? わかりやすく解説

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マゼランの死後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:09 UTC 版)

フェルディナンド・マゼラン」の記事における「マゼランの死後」の解説

マゼランの死後、艦隊マゼラン親族に当たる者を後継指揮官にしていたが、後継指揮官含め艦隊幹部多数セブ王に殺されるアントニオ・ピガフェッタ記録トランシルヴァーノの調書によれば、マゼランの死後、負傷したエンリケ通訳仕事放棄して艦内で横になっていた。マゼランの後を継いだ艦隊指揮官仕事放棄しているエンリケ主人マゼラン死んだからといって自由になったと思った大間違いだ。スペイン帰った未亡人ベアトリス様の奴隷になるのだ。今上陸しなかったら鞭を食らわすぞ — ピガフェッタ(2011)、p.122 と脅しエンリケセブ王の元に使わされた。 戻ってきたエンリケ艦隊首脳に「セブ王が宴会招待」の報をもたらしたが、宴会出席した艦隊首脳24人のほとんどが殺されることとなってしまった。ピガフェッタや同行乗組員推測ではエンリケセブ王と謀って、マゼラン遺書ではエンリケはマゼランの死後には解放されるはずなのに遺書無視して自分解放認めようとしなかったマゼラン後継者復讐遂げたのだとされている。その後エンリケ消息分かっていない。 大幅に人員減り3隻の運行難しくなった艦隊コンセプシオン号を破棄、残るトリニダード号とビクトリア号迷走しながらも1521年11月8日香料諸島にたどり着く。香料諸島では王の厚遇得て大量丁子(クローブ)を積むが、丁子積みすぎてトリニダード号は浸水艦隊修理取り掛かったトリニダード号を香料諸島残し(4ヶ月後に修理かなったトリニダード号だが結局はポルトガル拘束され3年後乗組員のうち4人が帰国するのみである)、フアン・セバスティアン・エルカーノ船長としてビクトリア号1隻60人の人数香料諸島出発するポルトガル勢力圏内で途中の港に立ち寄れないスペインビクトリア号壊血病栄養失調多く死者出しながらも1522年9月6日スペイン帰国するスペイン帰国時の乗組員21名、内3人は途中で乗せたマレー人なので、出発時約270人の乗組員のうち世界周航達成できたのはエルカーノや艦隊記録書いたピガフェッタら18人だけであった。ほぼ3年にわたる航海であった。 なお、ピガフェッタは出航以来毎日欠かさず日記付けているが、ビクトリア号世界一周達成目前アフリカの西にあるヴェルデ岬諸島立ち寄ったとき、ピガフェッタの日記では水曜日であるはずがヴェルデ岬諸島では木曜日であることを知り大変驚いている。21世紀現代人にとっては地球西回りに1周すれば日付1日遅れるのは当たり前であるが、人類初の世界一周の記録者ピガフェッタは地球一周による日付のずれを実感した最初の人になったのであるその後スペイン上流貴族ガルシア・ホフレ・デ・ロアイサ名目上指揮官マゼラン艦隊での最終的な指揮官エルカーノを実質上の指揮官にした西回りでの第二艦隊送り出すがロアイサの艦隊マゼラン艦隊上の損失出し失敗。ロアイサもエルカーノも太平洋上で死んでしまう。その後西回り送り出すスペイン艦隊ことごとく失敗マゼラン発見した西回り航路は危険が大きすぎるためにポルトガル売却されることになり、ポルトガル西回りでの航海には興味持たず結局はヨーロッパから西回りでの香料貿易ルート閉ざされることになる。こうしてマゼラン開拓しようとした西回りでのアジア航路失敗終った。しかしマゼラン功績世界史的な意味では、大洋としての太平洋発見し海洋存在バルボア発見したが、バルボア太平洋大洋であることは認識しておらず、見つけた海の名もMar del Sur南の海」としている。)、地球大きさ直接認識間接的にエラトステネス以来測定があった)し世界指し示したことだと考えられている。 ヨーロッパ人に伝わる伝説ではマゼラン海峡南米大陸から分かたれフエゴ島は、南半球広がる仮説上の未知の南方大陸」の一部みなされた。フエゴ島オーストラリア南極大陸包括した架空大南極大陸は、Terra Australia呼ばれることも多いが、メガラニカ(MAGALLANICA)と呼ばれることもある。

※この「マゼランの死後」の解説は、「フェルディナンド・マゼラン」の解説の一部です。
「マゼランの死後」を含む「フェルディナンド・マゼラン」の記事については、「フェルディナンド・マゼラン」の概要を参照ください。

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