マグノンとは? わかりやすく解説

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マグノン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 23:42 UTC 版)

マグノン: magnon)は、結晶格子中の電子スピンの構造を量子化した準粒子である。一方、結晶格子中での原子イオンの振動を量子化した準粒子は、フォノンという。量子力学におけるの描像では、マグノンはスピン波を量子化したものと見なすことができる。準粒子として、マグノンは一定の量のエネルギーと格子運動量を運搬する。プランク定数を2πで割ったディラック定数のスピンを持つ。

研究の歴史

マグノニクス

磁石材料の内部には情報を伝達するキャリアがあり、マグノンを制御する試みは、低消費電力かつサブテラヘルツ領域の素子への応用が期待される[1]

脚注

参考文献

  • C. Kittel, Introduction to Solid State Physics, 7th edition (Wiley, 1995). ISBN 0-471-11181-3.
  • F. Bloch, Z. Physik 61, 206 (1930).
  • T. Holstein and H. Primakoff, Phys. Rev. 58, 1098 (1940). online
  • F. J. Dyson, Phys. Rev. 102, 1217 (1956). online
  • B. N. Brockhouse, Phys. Rev. 106, 859 (1957). online
  • J. Van Kranendonk and J. H. Van Vleck, Rev. Mod. Phys. 30, 1 (1958). online
  • T. Nikuni, M. Oshikawa, A. Oosawa, and H. Tanaka, Phys. Rev. Lett. 84, 5868 (1999). online
  • S. O. Demokritov, V. E. Demidov, O. Dzyapko, G. A. Melkov, A. A. Serga, B. Hillebrands, and A. N. Slavin, Nature 443, 430 (2006).online
  • P. Schewe and B. Stein, Physics News Update 746, 2 (2005). online
  • A.V. Kimel, A. Kirilyuk and T.H. Rasing, Laser & Photon Rev. 1, No. 3, 275-287 (2007). online

関連項目

外部リンク



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