ボース粒子の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/13 05:36 UTC 版)
全ハミルトニアンが2種類のボース粒子の生成消滅演算子 a k , b k {\displaystyle a_{k},b_{k}} で表される場合を考える。 H = H 0 + H ′ {\displaystyle H=H_{0}+H'} H 0 = ∑ k ϵ k ( a k † a k + b k † b k ) {\displaystyle H_{0}=\sum _{k}\epsilon _{k}(a_{k}^{\dagger }a_{k}+b_{k}^{\dagger }b_{k})} H ′ = ∑ k f k ( a k b − k + b − k † b − k † ) {\displaystyle H'=\sum _{k}f_{k}(a_{k}b_{-k}+b_{-k}^{\dagger }b_{-k}^{\dagger })} ϵ k 2 > f k 2 {\displaystyle \epsilon _{k}^{2}>f_{k}^{2}} のときだけである。つまりボース粒子でボゴリューボフ変換が使えるのは相互作用が小さいときのみである。相互作用が大きいときには量子像が壊れるのみならず、エネルギーに下限が無くなり、物理的解釈が困難になる。
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ボース粒子の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:36 UTC 版)
素粒子の間の相互作用を媒介するゲージ粒子である光子、ウィークボソン、グルーオン (いずれもスピン1) はボース粒子に分類される。入射光を完全に吸収する物体である黒体からの光の輻射の振動数分布 (プランク分布) はボース=アインシュタイン統計から導かれる。 未発見の粒子について、重力を媒介するゲージ粒子の重力子 (グラビトン) がスピン2のボース粒子と考えられている。 質量を担うヒッグス粒子はスピン0のボース粒子である。 中間子はすべてボース粒子である。π中間子やK中間子、D中間子、B中間子はスピン0、ρ中間子、ω中間子、φ中間子、J/ψ中間子はスピン1である。 また、凝縮物質の物理に現れるフォノンやマグノンのような準粒子、超伝導に関与するクーパー対もボース=アインシュタイン統計に従う。
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